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ヴァイオリンの名器
「ストラディバリウス」といえば、皆さん一度は聴いたことがあると思います。 この名前を持つヴァイオリンは、16世紀後半から17世紀前半にかけて約2,000丁が製作されたといいますが、現在は世界に約200丁しか現存しておらず、たった1丁でオーケストラと張り合っても負けない豊かな音色と、その希少性から演奏家なら喉から手がでるほど欲しい「名器」となっています。
しかし一丁あたりの値段は1億円以上とか。
今回の音楽祭では、「東京クヮルテット」の使用している『パガニーニ・クヮルテット』の銘を持つ、ヴァイオリン2丁、ビオラ1丁、チェロ1丁のセットの他、音楽祭総合プロデューサーでもある徳永さん、同じくヴァイオリニストの渡辺玲子さんの持つストラディバリウスなどのほか、スターン氏のもつ、ストラディバリウスと並び称される名器である、グァルネリ・デル・ジェスなどの名器が勢揃いします。
今回の音楽祭では、そうした名器の、300年の時を経てなお美しい姿と音色の両方を鑑賞してみてください。
ご存じですか?
出演アーティストのこんな一面
ハープという楽器の形はご存じでも、なかなかその美しい音色を聴ける機会は少ないと思いますが、今回の音楽祭では演奏会[3]と[5]の2回、鑑賞の機会があります。演奏者の吉野直子さんは、音楽誌の「音楽の友」の演奏家ファン投票でも常に上位に入っている世界的なハーピストです。
また、ヴァイオリニストでは、ゲストアーティストのアン・アキコ・マイヤースさんは以前CMに出演されていましたから、ご存じの方も多いのではないかと思います。
最近の話題としては、このあいだまで放送されていた朝のNHKドラマ「あぐり」のテーマはヴァイオリンの曲ですが、これを演奏していたのが、演奏会[2]などに出演される矢部達哉さんです。「あぐり」の中でも特別出演されていました、というとお分かりの方も多いのでは?
アイザック・スターン氏勲三等旭日中綬章を受章
今回の秋の受勲で、アイザック・スターン氏が勲三等旭日中綬章を受章されました。
氏の高い芸術性と後進の教育にかける情熱への高い評価が受章の理由であり、外国人アーティストとしては、あのカラヤン氏以来の受章のようです。
第3回宮崎国際室内楽音楽祭では、演奏会はもちろんのこと、若手演奏家の教育の場である、ヴァイオリン・室内楽講習会での指導にも携わる予定であり、今後ますますの御活躍を期待したいと思います。
ヴァイオリン講習会受講生のその後の活躍
平成9年10月21日(火)に東京芸術劇場で行われた、第66回日本音楽コンクールのヴァイオリン部門において、第1回宮崎国際室内楽音楽祭で、巨匠スターン氏の指導を受けられた、清水英理子さん(当時桐朋女子校3年)が栄えある第1位に、また奥村愛さん(当時桐朋女子校1年)が入賞されました。
今後も宮崎国際室内楽音楽祭が、多くのアーティストが巣立っていく契機となり、また将来、里帰りコンサートが実現し、皆で暖かく迎えてあげられたら素晴しいと思います。


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