宮崎国際音楽祭について

第20回宮崎国際音楽祭の概要

1.期間

平成28年4月29日(金・祝)~5月15日(日)の17日間

※第9回ミュージック・アカデミーinみやざき2016

平成28年3月19日(土)~27日(日)の9日間

2.会場 メディキット県民文化センター ほか
3.主催・共催 主催:宮崎県・公益財団法人宮崎県立芸術劇場
共催:宮崎県教育委員会
4.運営体制 総監督 :佐藤寿美
音楽監督:徳永二男(ヴァイオリニスト)
事務局 :公益財団法人宮崎県立芸術劇場
5.出演者 ピンカス・ズーカーマン(指揮・ヴァイオリン)
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮・ピアノ)
パヴェル・ヴェルニコフ、スマトラーナ・マカロヴァ(ヴァイオリン)
アマンダ・フォーサイス(チェロ)
ヴォフカ・アシュケナージ(ピアノ)
シューイン・リー(ソプラノ)
徳永二男、三浦文彰(ヴァイオリン)
野平一郎、辻井伸行(ピアノ)
福井敬(テノール)
広上淳一、下野竜也(指揮) 
小泉純一郎(トーク)、石丸幹二(進行)、下川愛帆(ダンス)
京谷弘司(バンドネオン)
宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)、宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)
宮崎国際音楽祭ジュニアオーケストラ(管弦楽)
宮崎県合唱連盟(合唱)、宮崎県吹奏楽連盟(管弦楽) ほか
6.概要
(1)メインプログラム(5公演) 海外ゲスト及び徳永二男氏をはじめとする日本人演奏家による室内楽演奏会等
演奏会〔1〕エクスペリメンタル・コンサート「ブダペストの新風」(室内楽) ☆ バルトーク以降のハンガリーの現代音楽を紹介する公演
野平一郎、徳永二男、下川愛帆(ダンス) ほか
演奏会〔2〕アシュケナージ×辻井伸行「憂愁のラフマニノフ」(オーケストラ)
☆ アシュケナージ、辻井伸行によるラフマニノフ・プログラム
ウラディーミル・アシュケナージ、辻井伸行、宮崎国際音楽祭管弦楽団
演奏会〔3〕巨匠ズーカーマン「珠玉の室内楽」(室内楽)
☆ ズーカーマンが贈るモーツァルト室内楽の最高傑作
ピンカス・ズーカーマン、三浦文彰、川崎雅夫、アマンダ・フォーサイス、三界秀実 ほか
演奏会〔4〕「情熱と大地のオーケストラ」(オーケストラ)
☆ 故郷と民族のシンフォニー:ドヴォルザークの交響曲第8番
ピンカス・ズーカーマン、アマンダ・フォーサイス、宮崎国際音楽祭管弦楽団
演奏会〔5〕プッチーニの世界「歌に生き、愛に生き」(オペラ・コンサート)
☆ イタリア・オペラの醍醐味、プッチーニ:歌劇「トスカ」
広上淳一、シューイン・リー、福井敬 ほか
宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団
(2)スペシャルプログラム(7公演)
Special Concert1 シリーズ「Oh! My! クラシック」
 ~小泉純一郎『わが人生の音楽』~

 小泉純一郎氏の音楽談義で進める、トーク・コンサート
Special Concert2「アシュケナージ・デュオ」
 ~親子でつなぐピアノの系譜~

 ウラディーミル・アシュケナージが息子ヴォフカと奏でるピアノ・コンサート
Special Concert3 シリーズ「ポップス・オーケストラinみやざき」
 ~「スターウォーズ」から「真田丸」へ~

 テレビ、映画、ミュージカル等の名曲を宮崎国際音楽祭管弦楽団が演奏
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
 3つのホールで7つのコンサートを、どれでもワンコインで提供
サテライト・コンサートin延岡「徳永二男 魅惑のタンゴ」
 徳永二男、京谷弘司 ほか (延岡総合文化センター)
サテライト・コンサートin都城「ヴェルニコフ・トリオ」
 ~ウィーンの風に乗せて~

 パヴェル・ヴェルニコフ、古川展生、菊池洋子 (都城市総合文化ホール)
ストリート演奏会「百瀬和紀 スーパー・ドラムライン」
 県内の吹奏楽団体も参加する、パーカッション・コンサート
 (宮崎市橘通交差点特設ステージ)
(3)教育プログラム
第9回ミュージック・アカデミーinみやざき2016
子どものための音楽会(2回公演)
 現代舞踊を交えた鑑賞教育プログラム
7.特徴

第16回からメインゲストとして出演する巨匠ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)、世界的ピアニスト、指揮者として高い人気を誇るウラディーミル・アシュケナージを含む7名の海外演奏家、国内プロオーケストラの首席クラスの演奏家で構成する宮崎国際音楽祭管弦楽団などによる質の高い演奏会に加え、今回からは、より多くのお客様にお楽しみいただける新しい企画にも取り組み、節目のスタートとなる第21回にふさわしいプログラムをお届けする。

より多くのお客様にお楽しみいただくための新企画
トーク・コンサート … シリーズ「Oh! My! クラシック」 著名人による、人生にまつわる音楽談義と共に送るトークスタイルのコンサート・シリーズ。
第1回は、元内閣総理大臣の小泉純一郎氏を招き、その豊富な音楽体験を披露していただきながら、思い出に残る名曲を徳永二男(ヴァイオリン)他が演奏する。
ポップス・オーケストラ … シリーズ「ポップス・オーケストラinみやざき」
映画音楽、ミュージカル、ポピュラーミュージック等、多くの方に馴染みのある名曲を、宮崎国際音楽祭管弦楽団のオーケストラ・サウンドで送るプログラム。石丸幹二を進行役に、下野竜也の指揮で、往年の大河ドラマのテーマ曲から、話題の映画音楽までを披露。指揮:下野竜也、ヴァイオリンソロ:三浦文彰という大河ドラマと同じ指揮者・ソリストによる「真田丸」のテーマ曲の演奏も予定。 気軽にクラシック「500円コンサートの日」
県立芸術劇場の3つのホールを使用して、一日に7つのコンサートを開催。いずれも500円で入場できる1時間程度の気軽なコンサートを用意。音楽祭出演者による0歳から入場できるコンサートや名曲コンサート、県内の合唱団体、吹奏楽団体、宮崎国際音楽祭ジュニアオーケストラのステージなどにより、一日中楽しめるプログラム。
オーケストラ・プログラムの充実

メインプログラムでのオーケストラ公演を3つに拡大。ピンカス・ズーカーマン、ウラディーミル・アシュケナージの2大演奏家が率いる2つのコンサートと、例年好評のオペラ・コンサートで、国内トップクラスの演奏家で編成する宮崎国際音楽祭管弦楽団が演奏する。

演奏会〔2〕 … アシュケナージ×辻井伸行「憂愁のラフマニノフ」 ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)による、オール・ラフマニノフ・プログラム。ソリストにアシュケナージの指名による辻井伸行を迎えたピアノ協奏曲第2番、加えて、絶え間なく続く美しい旋律で知られる「交響曲第2番」とラフマニノフをたっぷり楽しんでいただく。 演奏会〔4〕 … 「情熱と大地のオーケストラ」
アイザック・スターンの薫陶を受け、次代の巨匠と言われるピンカス・ズーカーマンによる、民族色彩が香る選曲のオーケストラ・プログラム。自身が演奏する、民族音楽への深い傾倒を示したブルッフのヴァイオリン協奏曲、アマンダ・フォーサイスによる、アイリッシュ色の濃いハーバートのチェロ協奏曲、そして、ボヘミアの大地に根ざす風雅の香る、「チェコの作曲家」、ドヴォルザークの重要な作品、交響曲第8番。 演奏会〔5〕 … プッチーニの世界「歌に生き、愛に生き」
演奏会〔5〕では、昨年の『トゥーランドット』に引き続き、プッチーニの歌劇『トスカ』(全曲/字幕付き)を上演。「歌に生き、愛に生き」をはじめとする、全編にわたってちりばめられた名アリアの数々でイタリア・オペラの醍醐味を堪能いただくプログラム。前回高い評価を得た、シューイン・リー(ソプラノ)と福井敬(テノール)の2人を主役に迎え、県合唱連盟有志で構成された100名を超える合唱団が出演する。
室内楽の最高傑作

演奏会〔3〕では、モーツァルト室内楽の最高傑作と言われるクラリネット五重奏曲を、国内きってのクラリネット奏者、三界秀実を中心に、ピンカス・ズーカーマン、三浦文彰ほかの豪華演奏家を加えて、モーツァルトならではの透き通った音の世界を楽しんでいただく。

待望のピアノ・コンサート

近年は指揮者としての活動が主となっているピアノの巨匠アシュケナージ。19年ぶりとなるピアノ・リサイタルを信頼する息子ヴォフカとともに、2台のピアノで紡ぎだす絶妙のアンサンブル。
デュオならではのオーケストラにも匹敵する迫力と多彩な響きをお楽しみいただけるコンサート。

教育プログラムの発展

初代音楽監督アイザック・スターンの提唱に沿い、子どもたちに質の高い演奏に触れる機会を提供する教育プログラムとして、第1回より継承している県内の小学生を招待する「子どものための音楽会(県内小学6年生対象)」に、身体表現(ダンス)を導入。これまで、演奏のみを鑑賞する内容であったものに、視覚的な身体表現を取り入れることにより、小学生にも音楽の構造をより深く理解してもらうことを目指す。ダンサーには、現在ウィーンで活動する下川愛帆を招へいする。