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ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
Pinchas Zukerman (Violin)

ピンカス・ズーカーマンは、40年の長きにわたり世界の音楽界で天才として不動の地位を築いている。
その驚くべきテクニック、そしてゆるぎない芸術的水準は聴衆、そして批評家から驚嘆の声をもって迎えられている。

ピンカス・ズーカーマンの名はヴァイオリニスト、ヴィオリスト、指揮者、教育者、そして室内楽奏者として等しく尊敬を集めている。

10年ほど前からは器楽奏者のみならず指揮者としても活動も本格的に行い、幅広いレパートリーのなかでも特に難解な作品で世界の一流アンサンブルをリードしてきた。音楽監督就任後12期目を迎えているオタワのナショナル・アーツ・センター・オーケストラでは、アンサンブルの能力と評価を高めた。

2010/2011シーズンは北米、ヨーロッパ、アジアなど世界中で100以上の公演を行う事が予定されている。ピアノのイエフィム・ブロンフマンとはカーネギーホール、シカゴ、ボストンなどでリサイタル・ツアーを行う。また結成8年を迎えたズーカーマン・チェンバー・プレイヤーズでは92nd ストリートY'sの有名演奏家シリーズに出演するほか、ウィーン、パリ、ミラノ、ナポリ、イスタンブール、ブダペスト、ワルシャワ、アイントホーフェンなど欧州各地で公演を行う事が決まっている。またロンドンのロイヤル・フィルのゲスト・コンダクター就任2年目となる今シーズンは、同フィルと共に中国、イタリア、イギリス、イスラエル、スイス等でツアーを行う。また指揮者としてニューヨーク・フィル、イスラエル・フィル、ボストン響に客演する。

100以上にのぼるディスコグラフィーのうち21作品がグラミー賞にノミネートされ、グラミー賞を2度受賞している。
テルアビブ生まれ。1962年に渡米しジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。これまでに芸術メダル、アイザック・スターン賞を受賞。

ボリス・ベルキン(ヴァイオリン)
Boris Belkin (Violin)

6歳よりヴァイオリンを始め、7歳でキリル・コンドラシンとの共演でデビューを果たした。その後モスクワ音楽院中央音楽学校に入学し、フェリックス・アンドリエフスキー氏に師事。在学中から国内の主要オーケストラとソヴィエト連邦各地で演奏活動を行なう。1973年、ソヴィエト連邦ヴァイオリンコンクールで優勝。

これまでにレナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル、フランス国立管、ベルナルド・ハイティンク指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管と共演。

さらに共演した指揮者には、チョン・ミョンフン、シャルル・デュトワ、ウラディーミル・フェドセーエフ、広上淳一、ロリン・マゼール、ズービン・メータ、リッカルド・ムーティ、小澤征爾、サイモン・ラトル等が挙げられる。

録音も多く、デッカ(Decca)レーベルには評論家から絶賛されているパガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(メータ指揮/イスラエル・フィル)をはじめ、数多くの名盤をリリース。またデンオン(Denon)にはプロコフィエフの協奏曲をマイケル・スターン指揮/チューリヒ・トーンハレ管と、ブルッフ、シベリウス、ショスタコーヴィチ、グラズノフを広上淳一指揮/ロイヤル・フィルと、チャイコフスキーをスターン指揮/ロンドン・フィルと録音。

1997年には、アイザック・スターンの招きを受け、宮崎国際音楽祭で共演を果たした。またユーリ・バシュメット、ミッシャ・マイスキー等と室内楽にも熱意を持って取り組んでいる。

近年では、テミルカーノフ指揮/サンクトペテルブルク・フィルとのヨーロッパ・ツアーをはじめ、広上淳一とアシュケナージ指揮/NHK響、レナード・スラットキン指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、デュトワ指揮/ドレスデン・シュターツカペレ等と共演。

使用楽器はボローニャのロベルト・レガッツィ作。

諏訪内晶子(ヴァイオリン)
Akiko Suwanai (Violin)

東京生まれ。1990年最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。翌年秋からニューヨークへ留学。

ボストン響、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管、バイエルン州立歌劇場管、パリ管、ベルリン・フィル等数々のオーケストラと共演。また、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、マールボロ、ロッケンハウスなど国際的な音楽祭にも数多く出演している。

2007年9月には、ペーター・エトヴェシュ作曲の新作ヴァイオリン協奏曲《セブン》を、ピエール・ブーレーズ指揮ルツェルン・フェスティバル・アカデミー管とルツェルン・フェスティバルで世界初演、2008年9月にはエトヴェシュ指揮NHK響と日本初演し、その後ブダペスト、ベルリン、ロンドンなど世界各地で初演が行われた。2009年には "上海国際音楽祭・春"のオープニングに、日本人のヴァイオリニストとして初めて招待された。この音楽祭は全国放送され、続いて2010年の上海万博にも再び招かれることとなった。

近年日本では、ハンブルク北ドイツ放送響、ドイツ・カンマー・フィル、パリ管、モスクワ・ソロイスツ合奏団、トゥールーズ・キャピトル国立管、ロンドン響などと共演している

レコーディングでは、デッカ・ミュージック・グループとインターナショナル・アーティストとして専属契約を結んでおり、12枚のCDをリリースしている。

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。

著書に「ヴァイオリンと翔る」(NHK出版)がある。

使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。

ボリス・アンドリアノフ(チェロ)
Boris Andrianov (Cello)

ボリス・アンドリアノフはロシアの最も才能ある若手演奏家のひとりである。2007年よりロシアの新しい国家プロジェクト「スター・ジェネレーション」の芸術監督をつとめている。

このプロジェクトにはロシア全土での若手演奏家の演奏会も含まれている。2009年末にはこのプロジェクトへの貢献に対してロシア連邦政府賞を受賞した。同年モスクワ音楽院の教授にも就任している。

第11回チャイコフスキー・コンクール(モスクワ、1998年)第3位、アントニオ・ヤニグロ国際チェロ・コンクール(ザグレブ、クロアチア)第3位および特別賞受賞。

幅広いレパートリーを誇り、これまでにフランス国立管、マリンスキー劇場管、ロシア国立響、モスクワ・フィル、ポーランド室内管、ウィーン室内管等と共演している。またゲルギエフ、フェドセーエフ、ゴレンシュタイン、ヴェデルニコフ、ゲリンガス等の指揮者と共演している。このほかペンデレツキ自身の指揮により彼のコンチェルト・グロッソを度々演奏している。またユーリ・バシュメット、メナハム・プレスラー、諏訪内晶子、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリンらと室内楽を演奏している。

使用楽器は2005年よりロシア政府のコレクションとなっているモンタニャーナである。

アマンダ・フォーサイス(チェロ)
Amanda Forsyth (Cello)

ソリストまた室内楽奏者として活躍し、カナダ音楽賞の受賞者でもあるアマンダ・フォーサイスは聴衆と批評家から高い評価を得ている。

これまでにシカゴ、コロラド、グランド・ラビッツ、モントリオール、フェニックス、トロント、バンクーバーの各交響楽団、バルセロナ、グルベンキアン、カルガリー、イスラエルの各フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・シンフォニエッタ、ナショナル・シンフォニー・オーケストラ、オルケスタ・シンフォニカ・ブラジレイラ、ロシア・ナショナル管弦楽団、ロンドン・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタ、イギリス室内管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、アデレード交響楽団、ニュージーランド交響楽団等世界各国のオーケストラに客演、またモスクワ音楽院、BBCプロムス、そして中国でも演奏活動を行っている。

現在オタワのナショナル・アーツ・センター・オーケストラの首席チェリストを務めるほか、ソリストとして、またズーカーマン・チェンバー・プレイヤーズのメンバーとして活動を行っている。特にズーカーマン・チェンバー・プレイヤーズとは北米、南米、ヨーロッパ、ロシア、バルカン半島、そしてニュージーランドでも演奏を行っている。

これまでにイェフィム・ブロンフマン、リン・ハレル、ジョセフ・カリクシュタイン、ジェイミー・ラレード、ルイ・ロルティ、ヨーヨー・マ、ギャリック・オールソン、ジョン・キムラ・パーカー、アーノルド・スタインハート、マイケル・トゥリー、ピンカス・ズーカーマンらと共演をしている。またローレンス・フォスター、アラン・ギルバート、ベルンハルト・ゲラー、ジェームス・ジャッド、オリバー・ナッセン、ロベルト・ミンチュク、ミハイル・プレトニョフ、ブラムウェル・トヴィなどの著名指揮者のもと演奏を行っている。

南アフリカ生まれ。幼少期にカナダに移住し、3歳でチェロを始める。ロンドンのウィリアム・プリースの秘蔵っ子となり、のちにジュリアード音楽院でハーヴェイ・シャピロに師事した。

使用楽器は1699年製のCarlo Giuseppe Testoreである。

ジョルジュ・プルーデルマッハー(ピアノ)
Georges Pludermacher (Piano)

卓越した第一級のヴィルトオーゾの才能と独創的で大胆な解釈、プルーデルマッハーは現代を代表するピアニストのひとりとしての名声を確立している。

3歳でピアノを始め、わずか11歳でパリ国立高等音楽院に入学。リュセット・デカーヴ、ジャック・フェヴリエ、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ、アンリエット・ピュイグ=ロジェに師事。ヴィアンナ・ダ・モッタ国際ピアノコンクール、リーズ国際ピアノコンクール第2位他、数々の受賞を重ね、1979年ゲーザ・アンダ国際コンクール唯一の賞を獲得。

ソリストとしてのキャリアは華々しく、G.ショルティ、C.v.ドホナーニ、P.ブーレーズなどと共演。室内楽にも深く傾倒し、C.フェラス、I.ギトリス、N.ミルシュタインなどとの共演、また近年ではパスキエ・トリオ、アマデウス・カルテット、またE.ヘフリンガー、M.ポルタル、Y.バシュメット、J-F.エッセールなどと多く共演している。

フランスのみならず、ザルツブルク、ウィーン、モントルー、エクサンプロバンス、エディンバラ、アヴィニョン、フィレンツェ、トゥール、ストラスブール、バルセロナ、マドリードなど世界各地の国際音楽祭に出演。

徳永二男(ヴァイオリン)
Tsugio Tokunaga (Violin)

ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園高校にて齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。1968年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。
1976年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任、1994年まで同楽団の"顔"として抜群の知名度と人気を誇る。N響在籍時代より欧米各地から数多く招かれ、リサイタル及び協奏曲のソリストとして活躍が目立った。
N響退団後は、ソロ、室内楽に専念。1995年よりJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督、1996年より宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを務めるなど、日本の室内楽の分野における中心的立場を確固たるものとしている。一方ソリストとしても数多くのリサイタルを行い、近年は楽器の弾き比べなど、親しみやすいトークを交えた演奏会が各方面から好評を博しているほか、2008年から10年にわたるリサイタル・シリーズに取り組み、大きな話題となっている。
現在、人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニストである。
国立音楽大学教授、桐朋学園大学特任教授、洗足学園大学客員教授。

ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
Rainer Küchl(Violin)

1950年オーストリア、ワイドホーフェン・アン・デア・イプス市生まれ。11歳よりヴァイオリンを始める。
1964年ウィーン国立音楽アカデミーに入学し、フランツ・サモヒル教授に師事。1967年よりソロ活動を開始。ウィーン・フィルをはじめ、ウィーン響、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、NHK交響楽団等のオーケストラ、並びに指揮者ではアバド、ベーム、バーンスタインらと共演。同時に数々のリサイタルや放送録音を行う。
1971年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。1972年ホーフブルグカペレのコンサートマスターに就任。1973年オーストリア文部省よりソロ活動に対しモーツアルト解釈賞を受賞。同年ウィーン・フィルの仲間とキュッヒルカルテットを結成(外国、CDなどではウィーン・ムズィークフェラインカルテット)。1978年カルテットの活動に対し、オーストリア・モーツアルト協会より「フルーテンウア賞」を受賞。1982年サモヒル教授の後継者としてウィーン国立音楽アカデミー(現在ウィーン国立音楽大学に名称変更)正教授に就任。1985年ザルツブルグ州知事より金功労勲章受章。同年ウィーン・リングアンサンブルを結成。1988年オーストリア共和国より学術、芸術に対するオーストリア名誉十字勲章受章。1992年ヴァキンガムパレスにてチャールズ皇太子、ダイアナ妃主催のジョージ・ショルティ80歳の誕生パ-ティにて御前演奏。1994年オーストリア共和国に対する功績として共和国より大名誉勲章を受章。1995年ジュネーブにおける国連50周年記念式典並びに、1998年長野冬季オリンピックにて世界代表コンサートマスターをつとめる。2001年ウィーン・フィル発足以来、現役のコンサートマスターとしては初めてウィーン国立歌劇場の名誉会員に選ばれる。2010年神奈川県川崎市の名誉親善大使第一号に任命される。
使用の楽器はオーストリア国立銀行所有、アントニオ・ストラディヴァリ「シャコンヌ」1725年製。

野平一郎 (ピアノ) 
Ichiro Nodaira(Piano)

東京藝術大学、同大学院修士課程を修了後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとして内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、名手と数多く共演し室内楽奏者としても活躍。作曲家としてもフランス文化庁をはじめ委嘱を含む多くの作品があり、近年ではオペラ「マドルガーダ」、歌曲集「悲歌集」、チェロのための「謎」、「トリプティーク」、チェロと管弦楽のための「響きの連鎖」などが世界初演され、いずれも絶賛を博している。中島健蔵音楽賞、尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、京都音楽賞実践部門賞、サントリー音楽賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2005年より静岡音楽館AOI芸術監督。

三浦文彰(ヴァイオリン)
Fumiaki Miura(Violin)

三浦文彰は、2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝して国際的に大きな話題となった。現在、最も将来が嘱望されるヴァイオリニストである。東京都出身。3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。これまで国内外で多くのオーケストラと共演し、'10年は宮崎国際音楽祭、北京でのオーケストラとの共演、ドイツ・シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、フランス・マントン音楽祭など音楽祭への参加など、国内のみならず国際的な活動を展開している。現在、(財)明治安田生命クオリティオブライフ文化財団より奨学金を得て、ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ氏のもとで研鑽を積んでいる。

宮崎国際音楽祭室内管弦楽団(演奏会〔1〕、〔2〕、〔5〕、名曲コンサート)メンバー

※演奏会ごとにメンバーが異なります。 ※50音順

ヴァイオリン:会田莉凡 荒井章乃 礒絵里子 伊藤亮太郎 漆原朝子 漆原啓子 扇谷泰朋 川田知子 菊池愛 小林美樹 佐份利恭子 鈴木加寿美 髙橋和貴 徳永希和子 徳永二男 直江智沙子 中島麻 福田悠一郎 松浦奈々 松本蘭 三浦章広 三浦文彰 横山奈加子  ライナー・キュッヒル

ヴィオラ:安藤裕子 安保恵麻 大池郁乃 大野かおる 川﨑和憲 川崎雅夫 篠﨑友美  鈴木康浩 鈴村大樹 須田祥子 百武由紀 森口恭子 柳瀬省太

チェロ:荒庸子 上村文乃 上村昇 銅銀久弥 古川展生 水野由紀 山本裕康

コントラバス:赤池光治 小宮正寛 小室昌広 佐野央子 田辺和弘 永島義男

フルート:甲斐雅之 斎藤光晴 高木綾子 戸髙美穂 中川佳子 曳地まり

オーボエ:古部賢一  森枝繭子

クラリネット:小谷口直子 澤村康恵 濱﨑由紀 三界秀実

ファゴット:井上俊次 岩佐雅美 佐藤由起 吉田將

ホルン:石山直城 岸良開城 下田太郎 松﨑裕 丸茂新 三窪毅 山下友輔

トランペット:高橋敦 中山隆祟

トロンボーン:小田桐寛之 下島昌史 古荘恭英

パーカッション:塚越慎子 服部央 百瀬和紀 

ハープ:津野田圭

チェンバロ・チェレスタ:梅村祐子


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