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ファイナル・コンサート「室内楽の花束」公演レポート&インタビュー

更新日:2022年03月30日

 3月27日(日)、「第15回ミュージック・アカデミー in みやざき2022」のファイナル・コンサート「室内楽の花束」を開催しました。開演に先だち、第27回宮崎国際音楽祭 音楽監督で、ヴァイオリニストの徳永二男さんから、アカデミー優秀賞・奨励賞の発表がありました。

 ミュージック・アカデミーinみやざきは音楽祭の教育プログラムとして、国内外の第一線で活躍する演奏家を講師陣に迎え、日本全国から集まった受講生へレッスンを行います。このレッスンは一般にも公開されており、講師陣の熱心なレッスンの様子を聴講された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今回の公演は、そのアカデミーの最終日をかざる、講師陣を中心に構成されたメンバーによる室内楽のコンサートです。出演したのは、ヴァイオリンの徳永二男さん、同じくヴァイオリンのジェラール・プーレさん、漆原朝子さん、ヴィオラの川﨑雅夫さん、チェロの毛利伯郎さん、ピアノの三上桂子さん、横山幸雄さん、川島余里さん。
 客席にはレッスンを終えて楽器を抱えた受講生の姿もあり、技術と経験による講師陣の円熟した演奏に、集中して聴き入っているようでした。

 終演後のインタビューをご紹介します。市内からお越しのニックネーム・せとかちゃんです。「最後に演奏されたドヴォルザークの『アメリカ』をCDでずっと聴いていましたが、生の舞台で聴くからこその新しい発見がたくさんありました。曲の冒頭の主旋律がヴィオラから始まること。フレーズごとにメインの主旋律を弾く楽器が次々に替わること。CDだと分かりやすいヴァイオリンの音に意識がいきがちだけど、ヴィオラとチェロの音を目で、耳で探しながら聴くことができること。4つの楽器が糸を紡ぐように、色彩豊かな音に紡がれていて、とても充実したコンサートでした!」。
 ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。(広報H)

【演奏曲】
◆W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.526
Violin 漆原朝子 Piano 三上桂子

◆F.ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
Piano 横山幸雄

◆C.ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
Violin ジェラール・プーレ Piano 川島余里

◆A.ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96「アメリカ」
Violin 徳永二男、漆原朝子 Viola 川﨑雅夫 Cello 毛利伯郎