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【公演レポート】Special Concert Ⅰ 巨匠マイスキー「魂の無伴奏チェロ」

更新日:2022年05月14日

5月9日。
静寂な空間に、チェロ一艇だけ。世界最高峰のチェリスト ミッシャ・マイスキーさんによるバッハ作曲「無伴奏チェロ組曲」が演奏されました。奏者の息遣いもはっきりと聴こえるほど、舞台との距離を近くに感じることのできる演劇ホールには、マイスキーさんが奏でるチェロの深く色彩豊かな音色が隅々まで響き渡りました。



マイスキーさんの確かな技巧と、全身のエネルギーがチェロと一体となって奏でられる音色。まるで、深い海の中を漂よい波の揺らぎに身を任せるように、マイスキーさんによる至高のバッハを堪能しました。
鳴り止まない拍手に応えて、アンコールに「無伴奏チェロ組曲」の第2番のⅣ.サラバンドとⅠ.プレリュードを演奏すると、会場からは大きな拍手が贈られました。



終演後、感想を伺いましたのでご紹介します。ニックネーム“おつまみ”さん。「バッハの『無伴奏チェロ組曲』といえば、第1番と第6番はよく演奏されると思うのですが、第3番はなかなか生で聴く機会がないので楽しみにしていました。それに、プロスケーターの浅田真央さんが選手時代のエキシビション・ナンバー「チェロ・スイート」で第3番(第4曲サラバンドの一部、第5曲ブーレⅠ、Ⅱ)を使用されていたので、そちらの意味でも楽しみでした。生の演奏を存分に堪能させていただきました!」と、お楽しみいただけたようです。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。(広報H)

photo:K.Miura

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
【アンコール】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008 Ⅳ.サラバンド
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008 Ⅰ.プレリュード
br> チェロ:ミッシャ・マイスキー