宮崎国際音楽祭について

第27回宮崎国際音楽祭

1.期間 令和4年4月29日(金・祝)~ 5月15日(日)の17日間 ※第15回ミュージック・アカデミー in みやざき2022 令和4年3月19日~27日の9日間
2.会場 メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) ほか
3.主催・共催 主催:宮崎県・公益財団法人宮崎県立芸術劇場 共催:宮崎県教育委員会
4.運営体制 (1)総監督:佐藤寿美 (2)音楽監督:徳永二男(ヴァイオリニスト) (3)事務局:公益財団法人宮崎県立芸術劇場
5.出演者 徳永二男、ライナー・キュッヒル、三浦文彰(ヴァイオリン) ミッシャ・マイスキー(チェロ) ジャン=エフラム・バヴゼ、野平一郎、仲道郁代(ピアノ) 大野和士、広上淳一(指揮) 中村恵理(ソプラノ) 脇園彩(メゾソプラノ) 宮里直樹(テノール) 妻屋秀和(バス) May J.(歌手) 髙橋淳(ダンサー/振付家) 坂東玉三郎(歌舞伎俳優) 三宅民夫、山根基世(アナウンサー) 外国人出演者3名、日本人出演者(ソリストほか)15名 新国立劇場合唱団(60名) 宮崎国際音楽祭管弦楽団(約90名) 宮崎国際音楽祭ジュニアオーケストラ、宮崎県吹奏楽連盟、宮崎県合唱連盟 県内出演者 約200名
6.公演数 メインプログラム:5公演 スペシャルプログラム:6公演(※500円コンサートの日を1公演として) サテライト公演:2公演(小林/新富) 子どものための音楽会:2公演 新星たちのコンサート:1公演 … 計16公演 ミュージック・アカデミー・ファイナルコンサート(期間外):1公演 … 計17公演
7.日程 日程詳細はプログラムページをご覧ください。
8.特徴

(1)3つの音祝ぎ

① 演奏会〔2〕 … 大野和士、音楽祭との出会い
 日本が誇るマエストロ、大野和士が音楽祭に初登場で贈るプログラム。フレンチ・ピアニズムの巨星、ジャン=エフラム・バヴゼを迎えて奏でる目眩くバルトーク。宮崎国際音楽祭管弦楽団と紡ぐ、典雅なラヴェル。煌めく音色で描かれたドビュッシーの交響的スケッチなど、20世紀音楽の夜明け開いた鬼才たちの創造の海の旅をお楽しみいただく。
② 演奏会〔4〕 … 喪失と悲哀を超えて
 教会で厳かに死者の安息を祈るミサ曲「レクイエム」。歌劇王ヴェルディが描いたのは、教会には収まらないスケールの叙事詩です。時に激しく咆哮し、時に華麗に謳いあげる…、大切なものを失うことへの恐れと怒り、そして救いをもとめる普遍の声。大野和士と出演者が全身全霊で捧げる、魂の祈りの空間を劇場で体感いただく。
③ 演奏会〔5〕 … 明日への祝賀
 19日間にわたる音楽祭の最終公演。今年もここに集えたことを喜び、この時が明日へと続くことへの祈念。オーケストラに劇場が誇る国産最大のパイプオルガンを加えて贈る、祝祭のプログラム。広上淳一が指揮台に舞い踊り、音楽祭管弦楽団とともに、明日への調べを奏でます。音楽祭の閉幕を飾る、圧巻のステージをお届けする。

(2)3つの試み

① 演奏会〔1〕エクスペリメンタル・コンサート … ビートルズを斬る
 1962年10月5日、シングル「ラブ・ミー・ドゥ」でレコードデビュー。1969年の解散まで、たった7年間で世界の音楽シーンを一変させ、今も様々なジャンルで演奏され、聞かれ続けるザ・ビートルズの音楽。作曲家として世界的にも高い評価を得る野平一郎が、彼らの代表曲を織り交ぜながら、クラシックの視点からビートルズの時代の俯瞰を試みる。
② 演奏会〔3〕 … 三浦文彰の挑戦
 「ミュージック・アカデミーinみやざき」から羽ばたき、世界最難関といわれるコンクールを史上最年少で制覇。いまや、世界を舞台に活躍する、日本を代表するヴァイオリニストとなった若き俊英、三浦文彰から宮崎へのプレゼント。キュッヒル、マイスキー、バヴゼという、錚々たる巨匠、練達を共演に選び、室内楽の新しい感動を試みる。
③ Special ConcertⅡ … 光と影の色彩
 昨年、大きな好評を得た、レーピン、ザハロワのステージに続き試みる、音楽と身体表現のコラボレーション。フランス近代ピアノ曲の巨星、ジャン=エフラム・バヴゼと第11回音楽祭でのシャルル・デュトワとの共演「月に憑かれたピエロ」にて絶賛を浴びたダンサー、髙橋淳が、音と躰で描く印象派絵画の世界を試みる。

(3) 気軽に楽しむ企画

① トーク・コンサート … シリーズ「Oh! My! クラシック」
 著名人による音楽談義を交えて贈る、トークスタイルのコンサート・シリーズ。今回は、歌舞伎女形の最高峰に加え、演劇・舞踊の枠を越えた多彩な活動を国内外で繰り広げる、人間国宝、坂東玉三郎氏を招き、舞台にまつわる多彩な人生と、こだわりの音楽をお届けする。
② 気軽にクラシック「500円コンサートの日」
 県立芸術劇場の3つのホールを使用して、一日に7つのコンサートを開催。音楽祭出演者による、0歳から入場できるコンサート、奏者も楽しむ遊び心のつまったコンサートに加え、県内の吹奏楽団体、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラのステージなど、いずれも500円で入場できる気軽なコンサートを用意。また、JA宮崎経済連の協賛をいただき、会場での地場産品の販売をはじめとする、食をテーマにした様々な企画を実施する。
③ 「ポップス・オーケストラ in みやざき」
 多くの方に馴染みのある、映画音楽、ミュージカル、ポピュラーミュージック等の名曲を、宮崎国際音楽祭管弦楽団のオーケストラ・サウンドでお贈りすることをコンセプトに、第21回より継続するプログラム。今回は、「ベスト・オブ・スクリーン・ミュージック」と題し、多くの人々を感動に誘った、時代を超える映画音楽の数々をオーケストラでお届けする。

(4) スターンの遺志を継ぐ若手演奏家たち

故アイザック・スターンが熱意を注いだ「若手演奏家の育成」。宮崎国際音楽祭では、第1回の「ヴァイオリン講習会**」にはじまり「室内楽講習会*」を経て、現在もその遺志を継ぎ、「ミュージック・アカデミー in みやざき」として、次代を担う後進の育成に力を注いでいる。音楽祭では、これらの講習会を修了し、現在、国内外で活動の場を築きつつある若手演奏家をソリストや宮崎国際音楽祭管弦楽団などに登用。今回も宮崎から巣立った18名の演奏家が音楽祭に名を連ねる。

ヴァイオリン

会田莉凡、宇根京子*、小川恭子、北田千尋、城戸かれん、小谷泉、小林美樹、白井圭*、髙橋和貴**、坪井夏美、東條太河、三浦文彰

ヴィオラ

篠﨑友美*、中恵菜

チェロ

上村文乃、古川展生*、矢部優典

ピアノ

坂野伊都子*  

また、次の4 名の宮崎出身の演奏家等が出演を予定している。

オーボエ

池田昭子

ハープ

津野田圭

司会

薗田潤子、竹平 晃子