出演者

徳永二男(音楽監督・ヴァイオリン)Tsugio Tokunaga (Music Director, Violin)

人気、実力ともに日本を代表する音楽家。ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園にて、齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。68年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。76年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。その後首席第一コンサートマスターを経て、ソロ・コンサートマスターの重責を担い、長年NHK交響楽団の“顔”として抜群の知名度と人気を誇る。 NHK交響楽団在籍時代よりヨーロッパ、アメリカ各地から招かれ、とりわけ、ケルンでの現代音楽祭、ベルリンの日独センター柿落とし公演での、ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏との室内楽コンサート、ニューヨークのカーネギーホールでの室内楽コンサートに出演して絶賛を博した。94年にNHK交響楽団を退団し、ソロ、室内楽に専念。92年より鎌倉芸術館ゾリステンを主宰し、95年から2013年までJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を、1996年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て11年からは音楽監督を務めるなど、日本音楽界の中心的立場を確固たるものとしている。ソリストとしても、モントリオール交響楽団やイギリス室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、国内外の主要オーケストラからたびたび招かれている。08年から毎年、東京でリサイタル・シリーズを行う一方で、トーク・コンサート、タンゴ・コンサートなど、幅広い演奏会を全国で行っている。15年は、ティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリンコンクールの審査員を務めた。16年には、楽壇生活50周年を迎え、多くの記念公演を行い、文化庁長官表彰も受ける。近年は指揮者として、東京フィル、広島響、宮崎国際音楽祭管弦楽団などと共演。18年には、ギドン・クレーメルをソリストに迎え、クレメラータ・バルチカと広響の合同オーケストラを指揮して好評を博した。20年、仲道郁代氏とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を行い絶賛された。CDは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集や、パガニーニのカプリースなどをリリースしており、最新盤は「徳永二男プレイズR.シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ」(オクタヴィア・レコード)。

ライナー・キュッヒル (ヴァイオリン)Rainer Küchl (Violin)

オーストリア、ワイドホーフェン・アン・デア・イプス市生まれ。11歳よりヴァイオリンを始める。1964年、ウィ-ン国立音楽アカデミーに入学し、フランツ・サモヒル教授に師事。1967年よりソロ活動を開始。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ウィーン交響楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、NHK交響楽団等のオーケストラ、並びに指揮者ではアバド、ベーム、バーンスタインらと共演。同時に数々のリサイタルや録音を行う。1971年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。1972年ホーフブルグカペレのコンサートマスターに就任。1982年、ウィーン国立音楽アカデミー(現ウィーン国立音楽大学)教授に就任。1985年、ザルツブルグ州知事より金功労勲章受章。1988年、オーストリア共和国より学術、芸術に対するオーストリア名誉十字勲章受章。1994年、オーストリア共和国に対する功績として共和国より大名誉勲章を受章。2001年、ウィーン・フィル創設以来、現役のコンサートマスターとしては初めてウィーン国立歌劇場の名誉会員に選ばれる。2010年11月、日本政府より旭日中綬章を受章。2016年8月31日をもって45年間務めたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団およびウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを退任。ウィーン国立音楽大学正教授。現在、キュッヒル・クァルテット、ウィーン・リングアンサンブルリーダー。その他、ソロ活動、審査員などを務める。 オフィシャルホームページ  www.rainerkuechl.com

ミッシャ・マイスキー(チェロ)Mischa Maisky(Cello)

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチとグレゴール・ピアティゴルスキー両巨匠に師事した、世界でただ一人のチェリスト。ラトヴィア共和国生まれ。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開、熱狂的な支持を受け続けている。マイスキーは、自らを「世界人」と位置づける。 「イタリア製のチェロにオーストリアとドイツ製の弦を張り、フランスとドイツの弓で弾いています。長女はフランスで生まれ、長男はベルギーで、次男はイタリアで、三男はスイスで生まれ、そして今では六人の子供に恵まれています。私はアメリカの車を運転し、スイスの時計をはめて、インドのネックレスをしています。そして人々がクラシック音楽を評価し、楽しんでくれるところではどこでも、そこで家にいるようにくつろぐことができます。」 1985年にドイツ・グラモフォンと録音の専属契約を結んで以来、マイスキーはこれまでに40を超える録音をリリース。そこでの共演もウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめロンドン響、イスラエル・フィル、パリ管、オルフェウス室内管、ヨーロッパ室内管など多岐に渡る。彼の輝かしいキャリアの中でもハイライトの一つは、2000年の活動である。バッハ・プログラムで実に100以上の演奏会を世界で展開、さらにバッハへの深い尊敬は、無伴奏組曲の3度目のレコーディングという形に結実している。マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、これまでに日本のレコード・アカデミー賞を5回、エコー・ドイツ・シャルプラッテン賞を3回、パリのディスク・グランプリ賞、ディアパソン・ドール賞の各賞を受賞、グラミー賞にもノミネートされている。世界を代表するチェリストであり、また数々の主要国際音楽祭の常連でもあるマイスキーは、これまでにバーンスタイン、デュトワ、ジュリーニ、マゼール、メータ、ムーティ、レヴァイン、アシュケナージ、シノーポリ、バレンボイムといった名指揮者たち、さらにアルゲリッチ、ルプー、フレイレ、キーシン、ランラン、P.ゼルキン、ユジャ・ワン、クレーメル、バシュメット、レーピン、ヴェンゲーロフ、ジョシュア・ベル、ラクリン、ジャニーヌ・ヤンセンほか世界のトップ・アーティストらと共演している。1986年の初来日以来、毎年のように来日し、その回数は50回以上に及ぶ。使用楽器は、1973年にニューヨークのカーネギーホールにデビューした後に篤志家から贈られた1720年製のモンタニャーナ。

ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)Jean-Efflam Bavouzet (Piano)

ジャン=エフラム・バヴゼはパリ音楽院でピエール・サンカンの下で学び、1995 年にサー・ゲオルグ・ショルティ指揮のパリ管弦楽団にデビュー。ショルティが最後に発掘した逸材との呼び声も高い。彼の音楽に対する情熱と芸術的探究心は、彼の幅広いレパートリーから伺うことができる。ハイドン、ベートーヴェン、バルトーク、プロコフィエフをはじめ、ピエール・ブーレーズ、ブルーノ・マントヴァーニ、ヨルグ・ヴィトマンら現代作曲家の作品にも意欲的に取り組んでいる。近年のハイライトには、ロンドン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BBC交響楽団、BBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響楽団、ボストン交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、サンフランシスコ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、モントリオール交響楽団、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団等と、ゲルギエフ、サロネン、ガッティ、ドホナーニ、アシュケナージ、ノセダ、エラス=カサド等の指揮での共演があげられる。リサイタル、室内楽も意欲的に行っており、ロンドンのサウスバンク国際ピアノ・シリーズおよびウィグモア・ホール、パリのシテ・ド・ラ・ムジークおよびシャンゼリゼ劇場、アムステルダム・ コンセルトヘボウおよびムジークヘボウ、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、フランスのラ・ロック・ダンテロンやピアノ・オ・ジャコバン音楽祭にも登場。またノルウェーのロフォーテン・ピアノ・フェスティバルの芸術監督も務めている。英国シャンドス・レーベルの専属レコーディング・アーティストであるバヴゼは、ドビュッシーのソロ・ピアノ作品全集録音のプロジェクトを行い、ル・モンド・ドゥ・ラ・ムジーク誌のショック賞、ディアパゾン・ドール賞、BBCミュージック・マガジン最高賞、グラモフォン賞などいくつもの賞を受賞。また、進行中のベートーヴェン、ハイドンのピアノ・ソナタ全集、マンチェスター・カメラータとのハイドンの協奏曲集、BBCフィルハーモニー管弦楽団とのバルトークのピアノ協奏曲、BBC交響楽団とのラヴェル、ドビュッシーとマスネのピアノとオーケストラ のための作品集はいずれも絶賛されている。

三浦文彰(ヴァイオリン)Fumiaki Miura (Violin)

2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に一躍脚光を浴びた。 東京都出身。両親ともにヴァイオリニストの音楽一家に生まれ、3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。国内主要オーケストラはもとより、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル、マリインスキー劇場管、チャイコフスキーシンフォニーオーケストラ、ベルリン・ドイツ響、NDRエルプ・フィル、ハノーファーNDRフィル、シュトゥットガルト放送響、 ケルン放送響、エーテボリ響、BBCスコティッシュ管、プラハ・フィル、オタワ・ナショナルアーツセンター管、ユタ響、オレゴン響、コロンビア響、ワルシャワ・フィル、バーゼル響、ウィーン室内管、ローザンヌ室内管、香港シンフォニエッタなどと共演。共演した指揮者には、ドゥダメル、ゲルギエフ、フェドセーエフ、ズーカーマン、オロスコ=エストラーダ、ロウヴァリ、ティチアーティ、クリスティアン・ヤルヴィ、ワシリー・ペトレンコ、フルシャ、ドゥネーブ、カンブルラン、インキネンなどが挙げられる。国際音楽祭にもたびたび招かれ、サンクトペテルブルクの白夜祭、宮崎国際音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、マントン音楽祭、メニューイン・フェスティバルなどに出演。ペンデレツキ80歳記念演奏会では、ペンデレツキ自身の指揮で演奏。さらにリサイタルでも、ルーブルでのパリ・デビュー、ウィグモアホールでのロンドン・デビューは絶賛を博した。NHK大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽を演奏したことやTBS「情熱大陸」への出演も大きな話題となった。18年からスタートしたサントリーホールARKクラシックスではアーティスティック・リーダーに就任。また、21年シーズンからロンドンの名門ロイヤル・フィルのアーティスト・イン・レジデンスに就任して大きな話題を集めた。 21年は、ヨーロッパでズーカーマン指揮バルセロナ響と共演。また、マリア・ジョアン・ピリスとデュオリサイタルを行い絶賛を博した。CDは、エイベックス・クラシックスよりリリースしており、最新盤は、自ら弾き振りをした「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3、5番」。09年度第20回出光音楽賞受賞。使用しているヴァイオリンは、宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス 1704年製作 “Viotti”。

仲道郁代 (ピアノ)Ikuyo Nakamichi (Piano)

桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ミュンヘン国立音楽大学に留学。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位メンデルスゾーン賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞。88年に村松賞、93年にモービル音楽奨励賞を受賞。古典派からロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、日本の主要オーケストラはもとより、海外のオーケストラとの共演も数多く、人気、実力ともに日本を代表するピアニストとして活動している。これまでにサラステ指揮フィンランド放送交響楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団と共演。99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリンでコンチェルト・デビュー。05年には、英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われたイギリス室内管弦楽団(ECO)主催の「結婚祝祭コンサート」に出演。室内楽ではストルツマン、ハーゲン弦楽四重奏団、ブランディス弦楽四重奏団、ベルリン・フィル八重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団等と日本ツアーを行った。CDはソニー・ミュージックジャパンと専属契約を結び、レコード・アカデミー賞受賞CDを含む「仲道郁代ベートーヴェン集成~ピアノ・ソナタ&協奏曲全集」や、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」、「シューマン:ファンタジー」、「ドビュッシーの見たもの」など多数リリースしている。著作には『ピアノの名器と名曲』『ショパン鍵盤のミステリー』『ベートーヴェン鍵盤の宇宙』(ナツメ社)、『ピアニストはおもしろい』(春秋社)等がある。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、春と秋にリサイタルシリーズを展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰受賞。 オフィシャル・ホームページ http://www.ikuyo-nakamichi.com

野平一郎(ピアノ)Ichiro Nodaira (Piano)

東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲・ピアノ・指揮・プロデュース・教育など多方面にわたる活動をおこなう。ピアニストとしては内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの内外の名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までそのレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則等の作品を世界初演、またリゲティ、武満 徹作品他の日本初演を行なう。近年はコンチェルトの弾き振りや、自作自演を含めた指揮活動も多い。100枚をこすCDをリリースし、その中にはベートーヴェンやモーツァルトのピアノ・ソナタ全集、武満 徹や湯浅譲二のピアノ作品全集、間宮芳生のオペラ「ニホンザル・スキトオリメ」、自作、演劇的組歌曲「悲歌集」などが含まれている。150曲に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、国立劇場からの委嘱作品があり、近作では「祝典序曲」(ケント・ナガノ/モントリオール響)、『触知できない領域~チェロとピアノのための~』(チェロ:堤剛)、『管弦楽のための「時の歪み」』(杉山洋一/東京都響)、現在進行中のNHK交響楽団との3回に亘る新作発表のプロジェクト「シズオカ・トリロジーⅠ」「同Ⅱ」(静岡グランシップ)、室内オペラ「亡命」(サントリーホール)などを発表、いずれの作品も圧倒的な成功を収めた。第13回中島健蔵音楽賞(1995)、第44回、第61回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(1996)、第35回サントリー音楽賞(2004)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(2005)、日本芸術院賞(2018)を受賞。佐川吉男音楽賞(2019)を芥川也寸志メモリアル・オーケストラ・ニッポニカのミュージカル・アドヴァイザーとして受賞。2012年春、紫綬褒章を受章。現在、静岡音楽館AOI芸術監督、東京文化会館音楽監督。東京藝術大学名誉教授、東京音楽大学教授。日本フォーレ協会会長。日本ベートーヴェンクライス代表理事。2021年より3年間、モナコ・ピエール皇太子財団音楽評議員を務める2022年開催仙台国際音楽コンクールのピアノ部門審査委員長。

長尾洋史(ピアノ)Hiroshi Nagao (Piano)

東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、パリ・エコールノルマルに留学。 NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など主要オーケストラとの共演、ソロ・リサイタル、多数の国内外の作品初演、主要音楽祭、NHK等のメディア出演のほか、マクサンス・ラリュー(フルート)、ジャン=イヴ・フルモー(サクソフォン)、パーヴェル・ベルマン(ヴァイオリン)など国内外の管楽器、弦楽器奏者と共演、その活動は多岐にわたっている。CDは「エボカシオン」「ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)、現在進行中の「長尾洋史ピアニズムシリーズ」(録音研究室)のソロ、またミシェル・ベッケ(トロンボーン)、ワルター・アウアー(フルート)、加納悦子(メゾソプラノ)らとの共演およびCD多数。 透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、熱くみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。

大野和士(指揮)Kazushi Ono (Conductor)

世界で最も客演を切望される現代を代表する指揮者。現在、東京都交響楽団およびバルセロナ交響楽団の音楽監督、新国立劇場オペラ芸術監督を務める。2022年9月には、ブリュッセル・フィルハーモニック音楽監督に就任する予定。1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝。これまでに、ザグレブ・フィル音楽監督、都響指揮者、東京フィル常任指揮者(現・桂冠指揮者)、カールスルーエ・バーデン州立劇場音楽総監督、モネ劇場(ベルギー王立歌劇場)音楽監督、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィル首席客演指揮者、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者を歴任。2017年5月、大野和士が9年間率いたリヨン歌劇場は、インターナショナル・オペラ・アワードで「最優秀オペラハウス2017」を獲得。自身は2017年6月、フランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受章、またリヨン市からリヨン市特別メダルを授与された。また、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラはじめ世界の主要オペラ・ハウスに客演。ボストン響、ロンドン響、ロンドン・フィル、BBC響、パリ管、フランス国立放送フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、NDRアルプ・フィル、ケルン放送響、ウィーン響、ウィーン放送響、ローマ・サンタチェチーリア管、スイス・ロマンド管、イスラエル・フィルといったオーケストラへの客演も多い。グラインドボーン音楽祭、BBCプロムス、エクサンプロヴァンス音楽祭などにの常連でもある。新国立劇場では、2019年2月に西村朗『紫苑物語』(世界初演)をはじめ、2020年11月に藤倉大『アルマゲドンの夢』(世界初演)、2021年3月にワーグナー『ワルキューレ』、同年7月にビゼー『カルメン』、同年8月には渋谷慶一郎『スーパー・エンジェル』(世界初演)を指揮、大きな話題を呼んだ。2019年7-8月、大野和士が発案した国際的なオペラ・プロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World」の第1弾として『トゥーランドット』を国内3都市で上演。国内3都市・計11公演を自ら指揮して成功に導いた。第2弾『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は2021年11-12月に開催され、クオリティの高い記念碑的な公演として絶賛された。これまでに、フランス批評家大賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部大臣賞、出光音楽賞、エクソンモービル音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞、朝日賞など受賞多数。紫綬褒章受賞。文化功労者。

広上淳一(指揮)Junichi Hirokami (Conductor)

東京生まれ。尾高惇忠にピアノと作曲を師事、音楽、音楽をすることを学ぶ。東京音楽大学指揮科卒業。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。これまでノールショピング響、リンブルク響、ロイヤル・リヴァプール・フィルのポストを歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現、さらに米国ではコロンバス響音楽監督を務めヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。近年では、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、スイス・イタリア管、モンテカルロ・フィル、バルセロナ響、ビルバオ響、ポーランド国立放送響、スロヴェニア・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ、ラトビア国立響、ボルティモア響、シンシナティ響、ヴァンクーヴァー響、サンパウロ響、ニュージーランド響等へ客演。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団にもたびたび招かれ絶賛を博している。オペラ指揮の分野でもシドニー歌劇場デビューにおけるヴェルディ《仮面舞踏会》、《リゴレット》が高く評価されたのを皮切りに、グルック、モーツァルトからプッチーニ、さらにオスバルト・ゴリホフ《アイナダマール》の日本初演まで幅広いレパートリーで数々のプロダクションを成功に導いている。2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者を経て2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー。2015年には同団とともにサントリー音楽賞を受賞。2017年4月からは札幌交響楽団友情客演指揮者も務める。常任指揮者として13シーズン目の2020年4月より京都市交響楽団第13代常任指揮者兼芸術顧問に就任。2020年4月より京都コンサートホール館長も務める。2021年9月より日本フィルハーモニー交響楽団 フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)に就任。また、東京音楽大学指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。

中村恵理(ソプラノ)Eri Nakamura (Soprano)

大阪音楽大学、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年英国ロイヤル・オペラにデビュー。翌年、同劇場の『カプレーティ家とモンテッキ家』にアンナ・ネトレプコの代役として出演し、一躍脚光を浴びる。2009年BBC主催カーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールドにてオーケストラ、歌曲両部門においてファイナルに進出。翌年、英インディペンデント紙「Talent2010」音楽家部門に選出。2010-2016年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。『フィガロの結婚』スザンナ役でデビュー後、『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『カプレーティ家とモンテッキ家』『愛の妙薬』『ヘンゼルとグレーテル』『ボリス・ゴドゥノフ』『ホフマン物語』等で主要キャストを務める。 2016年には『チェネレントラ』クロリンダ役でウィーン国立歌劇場にデビュー。その他、ワシントン・ナショナル・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、オヴィエド歌劇場、ザルツブルグ州立歌劇場等客演多数。また、ロンドン・フィル、フランス放送響、バイエルン放送響、チェコ・フィル等との共演、ヴァチカンでのローマ法王への御前演奏、マドリード国立音楽堂での室内楽ソリスト等、コンサートでも活躍している。2019年に東京文化会館と新国立劇場が連携して開催されたプロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20」の『トゥーランドット』リュー役で出演し絶賛された。2021年はNHKニューイヤーオペラコンサートをはじめ、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。10月にはびわ湖ホール『つばめ』にマグダ役、12月には新国立劇場『蝶々夫人』にタイトルロールで出演。ロール・デビューでのその絶唱は忽ち大きな話題となり、熱狂的に聴衆に迎えられた。2012年度アリオン賞、2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2017年JXTG音楽賞洋楽部門奨励賞、2017年度兵庫県芸術奨励賞の各賞を受賞。大阪音楽大学客員教授、東京音楽大学非常勤講師。

池田 香織(メゾソプラノ)Kaori Ikeda (Mezzo Soprano)

神奈川県出身。私立田園調布雙葉高校から慶応義塾大学法学部を経て声楽家となる。二期会オペラスタジオ修了。1996年にソプラノからメゾソプラノへ転向。 『セビリアの理髪師』ロジーナでデビュー以後、『フィガロの結婚』のケルビーノで好評を博すなど、ズボン役を得意として活躍。その他、二期会では『魔笛』、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、『ばらの騎士』、日生劇場開場40周年記念特別公演『ルル』、『エジプトのヘレナ』と立て続けに出演し、幅広い役柄を演じて豊富な経験を積む。2006年には三木稔『愛怨』で新国立劇場デビューを果たし、以降も2009年あらかわバイロイト『パルシファル』クンドリー、新国立劇場『魔笛』侍女II、2012年二期会『カヴァレリア・ルスティカーナ』ルチア、2014年びわ湖ホール『死の都』ブリギッタ等好評を博す。2016年二期会『トリスタンとイゾルデ』にて演じたイゾルデが絶賛された。 とりわけワーグナー作品には欠かせない存在であり、2016年二期会『トリスタンとイゾルデ』イゾルデ、2017年新国立劇場『神々の黄金』第2のノルン、さらに2017年より4年かけて上演され、世界的な話題を呼んだ《びわ湖リング》では、同年『ラインの黄金』エルダ以降、2018年『ワルキューレ』、2019年『ジークフリート』、2020年『神々の黄昏』と三演目でブリュンヒルデを演じ、ワーグナー歌手の第一人者としての地位を確立。他にも2019年二期会『エロディアード』タイトルロール、同『サロメ』ヘロディアス等で高い評価を得ている。2021年には二期会『サムソンとデリラ』デリラ、『タンホイザー』ヴェーヌス、新国立劇場『ワルキューレ』ブリュンヒルデを演じた。2022年は《こども音楽フェスティバル》はじめてのオペラ『ヘンゼルとグレーテル』ママで出演予定。 コンサートソリストとしても主要オーケストラと数多く共演しており、2012年にはE.インバル指揮東京都交響楽団 マーラー「交響曲第3番」が高く評価された他、2015年東京オペラシティ同時代音楽企画のコンポージアムではサーリアホのオペラ『遙かなる愛』[演奏会形式/フランス語上演]に巡礼の旅人で出演し、現代作品においても秀でた演奏を披露。他にも、モーツァルト「レクイエム」、「ミサ曲ハ短調」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、マーラー「交響曲第2番〈復活〉」、ワーグナー「ヴェーゼンドンク歌曲集」などで好評を博している。 CDは2011年にTrio 97 Libestraum メンバーとして<愛のおくりもの>(ナミレコード)をリリース。 二期会会員

宮里直樹(テノール)Naoki Miyasato (Tenor)

東京都出身。東京藝術大学首席卒業。同大学院修了後、ウィーン国立音楽大学オペラ科にて2年間学ぶ。第23回リッカルド・ザンドナーイコンコルソ第2位。第48回日伊声楽コンコルソ第1位並びに五十嵐喜芳賞、歌曲賞受賞。第10回東京音楽コンクール声楽部門第2位(1位なし)並びに聴衆賞受賞他受賞歴多数。オペラでは、佐藤眞作曲コンサートオペラ『ディオニュゾス』初演にてキツを務めた他、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『ランスへの旅』リーベンスコフ伯爵、『ファルスタッフ』フェントン、『トスカ』カヴァラドッシ等を演じている。2016年藤原歌劇団公演『愛の妙薬』でネモリーノを演じ、2017年6月NISSAY OPERA 2017『ラ・ボエーム』にはロドルフォで出演。同年10月には東京二期会公演『蝶々夫人』でピンカートンを演じ、二期会デビューを飾った。2019年9月東京文化会館オペラBOX『泣いた赤おに』赤おに、同年10月東京芸術劇場コンサートオペラ『放蕩息子』(演奏会形式)タイトルロール、2020年2月東京芸術劇場シアターオペラ/全国共同制作オペラ『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』にアルフレードで出演し、喝采を浴びた。さらに同年11月NISSAY OPERA 2020『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』エドガルドを演じ、絶賛された。コンサートでは、バッハ「マニフィカト」、「ロ短調ミサ」、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「天地創造」、モーツァルト「戴冠ミサ」、ベートーヴェン「第九」、メンデルスゾーン「聖パウロ」、「交響曲第二番《讃歌》」、ロッシーニ「スターバトマーテル」、「ヴェルディ「レクイエム」、ドヴォルザーク「スターバトマーテル」、マーラー「交響曲第八番」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」等で活躍し、秋山和慶、小泉和裕、小林研一郎、尾高忠明、A.バッティストーニなど著名指揮者のもとNHK交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、九州交響楽団など国内主要オーケストラと数多く共演。2011年には外務省主催の天皇誕生日祝賀会にて国歌独唱を務めている。また、2020年1月には「NHKニューイヤーオペラコンサート」に初出演を果たし、テレビやラジオでも活躍の場を広げている。二期会会員

妻屋秀和(バス)Hidekazu Tsumaya(Bass)

島根県出身。東京藝術大学、同大学院修了。92年よりミラノに留学。94年から2001年までライプツィヒのライプツィヒ歌劇場、2002年から2011年までワイマールのドイツ国民劇場専属。今までに出演した主要な歌劇場はブレゲンツ湖上音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、新国立劇場等。欧州、日本でモーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニ、ワーグナー、R.シュトラウス等のオペラの主要な役を多くの著名な指揮者、演出家、歌手と共演。これまでに出演したオペラは70 余作、演じた役は100役、公演数は1000回を超える。恵まれた体躯と深みのある柔らかな歌声と重厚な演技で舞台上において圧倒的な存在感を醸し出している。2018年にはデビュー30周年を迎え、グランドオペラ共同制作バッティストーニ指揮『アイーダ』ランフィス、同年5月新国立劇場『フィデリオ』ロッコ等で喝采を浴び、以後も東京二期会『エロディアード』ファヌエル、『サムソンとデリラ』老ヘブライ人、『魔笛』ザラストロなどに出演。新国立劇場は『フィガロの結婚』バルトロ、『イオランタ』ルネ王、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『ファルスタッフ』ピストーラ、『タンホイザー』ヘルマン、『夏の夜の夢』クインス、『カルメン』スニガ、オペラ夏の祭典『トゥーランドット』ティムール、同『マイスタージンガー』フォルツなど数多く出演。日生劇場は『トスカ』アンジェロッティ、NISSAY OPERA 2020『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』ライモンド、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『魔弾の騎手』隠者を好演し、全国の主要オペラに出演。びわ湖ホールでは『神々の黄昏』ハーゲン、『ローエングリン』ハインリヒ国王等の主要な役で絶賛を博す。オペラのみならず国内外のオーケストラ・コンサートでは「第九」をはじめヴェルディ「レクイエム」などでも高い音楽性で日本を代表するバスとして活躍を続けている。またTVやラジオでも注目を浴び、お正月にNHK Eテレで放送される「NHKニューイヤーオペラコンサート」では毎年出演。また経験に基づいたマスター・クラスなど教育活動にも取り組んでいる。第24回ジローオペラ賞受賞、第3回ロシヤ歌曲賞受賞。二期会会員。

May J.(歌手)Mei Jei(Singer)

日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち、幼児期よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをもこなす。圧倒的な歌唱力とパワフルかつ澄んだ繊細な歌声、そして前向きでポジティブなメッセージが共感を呼び、幅広い世代から支持を受けている。2006年メジャーデビュー。記録的な大ヒットで社会現象にもなった、2014年公開のディズニー映画『アナと雪の女王』の日本版主題歌「レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜」(エンドソング)を担当。同年の第65回NHK紅白歌合戦に初出場。2015年1月には自身初となる、日本武道館の単独公演を開催。2008年より、NHK WORLDの海外向け音楽番組「J-MELO」のメインMCを担当。

髙橋淳(ダンサー)Jun Takahashi(Dancer)

日本マイム研究所にてマイムを学ぶかたわら、学生時代よりコンテンポラリーダンスを始める。これまでのパントマイムに飽き足りないものを感じ、 1995 年に小野寺修二らとパフォーマンスグループ「水と油」を結成。マイムとコンテンポラリーダンスを独自の方法で融合させたそのパフォーマンスは国内外で高く評価され、日本のパフォーミングアーツの歴史にも大きな功績を残している。イギリス、フランス、アメリカ、イタリア、ベルギー、韓国、タイ、エジプト、オーストラリアなど各国で精力的に公演活動を行う。 2001 年にはエディンバラ・フェステ ィバルにて上演した『見えない男』がヘラルド・エンジェル・アワードを受賞。 2003 年朝日舞台芸術賞寺山修司賞とキリンダンスサポートを W 受賞。 2006 年に水と油がカンパニーとしての活動休止を宣言した後、ソロプロジェクト「じゅんじゅん SCIENCE 」を立ち上げ、マイムのテクニックをベースにしつつもより抽象的な動きや振付に特化したダンス作品を製作することを目指し、「ダンスにおける音楽性」をテーマに、精力的に創作活動を続けている。 2010年「平成 22 年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修生」に選出され 1 年間ドイツ・ベルリンに滞在し、現地で作品を製作・上演した。東京とベルリンを行き来しながら、公演活動のみならずダンスの普及教育活動も積極的に行っており、ベルリンのマイム専門の私立学校 Die ETAGE にて特別講師として指導にあたる。近年はダンサーの久井麻世とともにデュオシリーズ「 Note 」を継続的に創作。全国各地で発表している。 主な作品に、『街角』2016 )、『 midnight sun 』( 2013 )、『 Kontrapunkt 』( 2012 )、『 Triptych 』( 2012 )、『怒りながら笑う』( 2010 )、『 D_E_S_K 』( 2009 )、『アリス』 2008 )、など。 2007 年横浜ダンスコレクション R 〈 solo × duo competition 〉にて『瞬きの音』審査員賞受賞。

坂東玉三郎(歌舞伎俳優)Tamasaburo Bando(Kabuki Actor)

1957年12月東横ホール『寺子屋』の小太郎で坂東喜の字を名のり初舞台。1964年6月十四代目守田勘弥の養子となり、歌舞伎座『心中刃は氷の朔日』のおたまほかで五代目坂東玉三郎を襲名。泉鏡花の唯美的な世界の舞台化にも意欲的で、代表作の『天守物語』をはじめ数々の優れた舞台を創りあげてきた。また歌舞伎の枠を超えて、世界の芸術家まで大きな影響を与え、賞賛を得てきた。若くしてニューヨークのメトロポリタン歌劇場に招聘されて『鷺娘』を踊って絶賛されたのをはじめ、アンジェイ・ワイダやダニエル・シュミット、ヨーヨー・マなど世界の超一流の芸術家たちと多彩なコラボレーションを展開し、国際的に活躍。映画監督としても独自の映像美を創造。2012年9月に、歌舞伎女方として5人目となる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、また2013年にはフランス芸術文化章最高章「コマンドゥール」を受章した。 【受賞歴】 1970年 芸術選奨新人賞 1971年 第8回ゴールデン・アロー賞演劇賞 1978年 第15回ゴールデン・アロー賞演劇賞 1981年 松尾芸能賞優秀賞 1985年 第3回都民文化栄誉章 1991年 フランス芸術文化勲章シュバリエ章・中国文化大学名誉文学博士号 1992年 泉鏡花文学賞特別賞 1997年 モンブラン国際文化賞 1997年 第39回毎日芸術賞 1997年 第5回読売演劇大賞最優秀男優賞 2009年 第57回菊池寛賞 2011年 第27回京都賞思想・芸術部門 2012年7月 重要無形文化財持者(人間国宝)認定 2013年 フランス芸術文化勲章コマンドゥール章 2014年 紫綬褒章 2016年 日本芸術院賞・恩賜賞 2018年 松尾芸能賞・大賞 2019年 岩谷時子賞 2019年 高松宮殿下記念世界文化賞 2019年 文化功労者 認定 2019年 日本藝術院会員

三宅民夫(アナウンサー)Tamio Miyake(Announcer)

名古屋生まれ。1975年NHK入局。盛岡・京都放送局勤務を経て、1985年東京・アナウンス室へ。『おはよう日本』『紅白歌合戦』『NHKスペシャル』など、様々な看板番組を担当。この国の課題を多数のスタジオ参加者と議論する大型討論番組も、長年にわたって司会した。2017年NHKを卒業しフリーに。ラジオ第1㈪~㈮『三宅民夫のマイあさ!』や、『鶴瓶の家族に乾杯』のナレーションなどを務める。趣味は、愛犬イチロー(白柴・雄)との散歩。令和4年3月まで立命館大学産業社会学部客員教授を務める。

山根基世(アナウンサー)Motoyo Yamane(Announcer)

1948年山口県生まれ。1971年NHKに入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース、ナレーション多数を担当。2005年、女性として初のアナウンス室長に。2007年、NHK退職後は、朗読を手掛かりとして「子どものことば」を育てることを目的に、地域作りと言葉教育を組み合わせた独自の活動を続けている。また、テレビ朝日「徹子の部屋」、日本テレビ「世界一受けたい授業」出演をはじめTBS「半沢直樹」「ルーズヴェルトゲーム」ナレーションなど、民放の番組も担当。そして今年で6期目となる朗読指導者養成講座を開講、2018年からは「声の力を学ぶ連続講座」を主宰。

新国立劇場合唱団New National Theatre Chorus

新国立劇場は、オペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997年10月に開場した。98年4月から、新国立劇場合唱団も年間を通じて行われる数多くのオペラ公演の核を担う合唱団として活動を開始した。メンバーは男女100名を超え、新国立劇場が上演する多彩なオペラ公演により年々レパートリーを増やしている。個々のメンバーは高水準の歌唱力と演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家・スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ている。外部出演公演ではNHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢など国内オーケストラとの共演も積極的に行い、2010年マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、12年ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、13年ジャナンドレア・ノセダ指揮トリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団、16年サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、18年にはフランツ・ウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団など海外のオーケストラとの共演も数多く、活躍の場を広げている。第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞。

出演者(管弦楽団を含む)

ヴァイオリン

  • 会田莉凡
  • 礒絵里子
  • 宇根京子
  • 漆原朝子
  • 漆原啓子
  • 扇谷泰朋
  • 大林修子
  • 川田知子
  • 城戸かれん
  • 小谷泉
  • 小寺麻由
  • 小林美樹
  • 小森谷巧
  • 佐份利恭子
  • 白井圭
  • 髙橋和貴
  • 東條太河
  • 徳永希和子
  • 戸原直
  • 直江智沙子
  • 中島麻
  • 長原幸太
  • 福田ひろみ
  • 藤原浜雄
  • 正戸里佳
  • 松浦奈々
  • 松本蘭
  • 三浦章宏
  • 水谷晃
  • 矢部達哉
  • 横溝耕一
  • 吉江美桜
  • 吉田篤貴
  • 吉田篤

ヴィオラ

  • 青木篤子
  • 安藤裕子
  • 安保惠麻
  • 大野かおる
  • 川﨑雅夫
  • 篠﨑友美
  • 鈴木康浩
  • 須田祥子
  • 田中茜
  • 田原綾子
  • 飛澤浩人
  • 中恵菜
  • 村松龍
  • 山本周

チェロ

  • 荒庸子
  • 香月麗
  • 上村文乃
  • 黒川実咲
  • 富岡廉太郎
  • 朴賢娥
  • 古川展生
  • 向井航
  • 矢部優典
  • 山本裕康
  • ロビン・デュプイ

コントラバス

  • 赤池光治
  • 片岡夢児
  • 清沢健生
  • 小室昌広
  • 佐野央子
  • 永島義男
  • 西嶋徹

フルート

  • 小池郁江
  • 斎藤光晴
  • 高木綾子
  • 戸髙美穂
  • 中村淳二
  • 濱崎麻里子
  • 曳地まり

オーボエ

  • 池田昭子
  • 浦丈彦
  • 古部賢一
  • 森枝繭子
  • 山田涼子
  • 山本楓

クラリネット

  • 近藤千花子
  • 澤村康恵
  • 濱崎由紀
  • 三界秀実
  • 吉本拓

ファゴット

  • 岡本正之
  • 上田実那
  • 佐藤由起
  • 南齋侑花
  • 皆神陽太
  • 吉田將
  • 依田晃宣

サクソフォン

  • The Rev Saxophone Quartet(上野耕平/宮越悠貴/都築惇/田中奏一朗)

ホルン

  • 安土真弓
  • 西條貴人
  • 鈴木優
  • 濵地宗
  • 村中美菜

トランペット

  • 奥野儀光
  • ガルシア安藤真美子
  • 河原史弥
  • 川村大
  • 篠崎孝
  • 杉本正毅
  • 田中敏雄
  • 中村諒
  • 中山隆崇

トロンボーン

  • 井口有里
  • 伊藤雄太
  • 今村岳志
  • 小田桐寛之
  • 廣田純一
  • 藤井良太
  • 古荘恭英

テューバ

  • 岩井英二
  • 荻野晋

パーカッション

  • 安東友樹子
  • 河野玲子
  • 神戸光徳
  • 窪田健志
  • 齊藤美絵
  • 塚越慎子
  • 福田隆
  • 百瀬和紀
  • 山下雅雄

ティンパニ

  • 植松透
  • 清水太

ハープ

  • 池城菜香
  • 津野田圭

ギター

  • 徳永真一郎
  • 柳田裕輔

ベース

  • 神崎充

マンドリン

  • 青山涼

ピアノ

  • 大西洋介
  • 小森谷裕子
  • 坂野伊都子
  • 林絵里
  • 三枝伸太郎
  • 望月優芽子

オルガン

  • 加藤麻衣子
  • 北川倫代

ソプラノ

  • 佐藤裕希恵
  • 山口道子
  • 鷲尾麻衣

テノール

  • 井ノ上了吏

指揮

  • 大谷麻由美

合唱指導

  • 三澤洋史

司会

    • 伊豆謡子
    • 佐藤久美子
    • 薗田潤子
    • 竹平晃子
    • 萩原望

その他の出演者

    • 宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ
 
    • 宮崎県合唱連盟
 
    • 宮崎県吹奏楽連盟