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公演レポート -サテライト・コンサート in 門川-「NADESHIKO 弦楽八重奏団」~真夏の夜に咲く8輪の花~

更新日:2021年08月06日

8月2日(月)は劇場を飛び出して門川町総合文化会館にてコンサートを開催しました。演奏は、「NADESHIKO 弦楽八重奏団」!国内外でソリストとしても活躍する実力派女性8人組です。

 

(広報S撮影)

 

 

楽しい雰囲気のNADESHIKO弦楽八重奏団ですが、演奏が始まると高い集中力で真剣な表情になり、雰囲気がガラッと変わります。

モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク。誰もが知っている華やかなこの曲で開演しました。 ヴィヴァルディの四季より「夏」とピアソラのブエノスアイレスの夏を聴き比べられる珍しいプログラム。 さらにブルッフの弦楽八重奏曲から1楽章など、弦楽八重奏でしか聴けない楽曲も披露しました。

「須田さんに誘われて、初めて門川のホールに来ました。」
前半が終わり、ホワイエにて休憩していたT.S.さん。 スタッフのインタビューに終始にこやかにお答えいただ来ました。

ー印象的だった曲は?
「ブエノスアイレスの夏。この編成で聴くことはなかなかないんです。 テクニック的ですが、みんな上手で、バッチリ合っていました。そしてパッションを感じられる、夏らしい曲でした。 ヴィヴァルディの夏も弾いていましたが、年代が違えば、感じ方も変わってくる。二つの夏が聴けて興味深かったです。 そして、ブルッフ!あまり演奏されることがないので、貴重な体験でした。」

ー後半のお楽しみは?
「山中さん編曲のピアソラですね。 どんな編曲になっているか楽しみです!」
ここで1ベル。ベルの音とともに颯爽とホールの中へと向かわれました。
ご協力いただきありがとうございました!

そして後半、注目はこの編成でのピアソラ「Escualo(鮫)」「Tanti Anni Prima(昔むかし)」。編曲は山中惇史さん。 あまりにも素敵でドキドキしてしまう編曲。緊張感のある展開に思わず前のめりになって聞いてしまいました。MCの中でヴァイオリンの会田莉凡さんが「このメンバーで、来年も、再来年も、宮崎に来たいですね。」という言葉には、会場からも大きな拍手が返ってきました。

最後は、弦楽八重奏曲といえばメンデルスゾーン!およそ30分以上にも及ぶ大曲ですが、会場中が一体となって、音楽を楽しんでいました。

アンコールは、ピアソラといえばこの曲。「リベルタンゴ」! 弦楽八重奏という編成でしか表現できない、繊細でかつ大迫力の演奏に、会場の拍手も一層大きく最後まで鳴りやみませんでした。

帰り際にインタビューにお答えいただいたT.S.さんが、「良いホールですね」とお声掛けいただきました。 初めて門川まで足を運んでいただいた方も、ぜひまた門川町総合文化会館にお越しくださいませ。
 

 

 

 

【曲目】
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
K.525 より第1楽章
ヴィヴァルディ:協奏曲第2番ト短調 RV315「夏」
ピアソラ:ブエノスアイレスの夏
ブルッフ:弦楽八重奏曲 変ロ長調
*** 休憩 ***
ピアソラ;「Escualo」~「Tanti Anni Prima」(山中惇史:編曲)
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20
アンコール  ピアソラ:「リベルタンゴ」

 ヴァイオリン:小林美樹、会田莉凡、城戸かれん、坪井夏美
 ヴィオラ:須田祥子、安藤裕子
 チェロ:上村文乃、黒川実咲

photo:K.Miura