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公演レポート&インタビュー演奏会〔2〕
―レーピン&諏訪内晶子「響きあう音、そして祈り」―

更新日:2021年08月12日

◆◆◆ 公演レポート&インタビュー ◆◆◆
——–演奏会〔2〕 レーピン&諏訪内晶子「響きあう音、そして祈り」———

 8月8日、演奏会〔2〕を開催しました。次代の巨匠と評されるワディム・レーピンさんと、日本を代表する諏訪内晶子さんの二人のヴァイオリニストの響演。さらに梅田俊明さんの指揮と宮崎国際音楽祭管弦楽団の演奏でお贈りしました。

 1曲目、プロコフィエフ作曲「2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56」では、諏訪内さん(1st)とレーピンさん(2nd)のそれぞれの豊かな表現力と高い技術に裏打ちされた演奏に、客席の集中が高まっていきました。




 続いて、国内外の第一線オーケストラからの信頼も厚い梅田さんの指揮と、管弦楽団も加わり、プロコフィエフ作曲の「ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 作品63」を諏訪内さんのヴァイオリンでお届けしました。特に第2楽章では、映画のワンシーンを彷彿とさせるようなメロディで、諏訪内さんの華やかなヴァイオリンの音色が心地よく会場を包みました。





 休憩を挟んで演奏されたプロコフィエフ作曲の「ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19」では、レーピンさんの繊細で確かな音の響きと梅田さんの指揮、さらにハープやタンバリン、小太鼓を含めた管弦楽団との調和から生まれる美しい音色が会場全体に降り注ぎました。





 続いてJ.S.バッハ作曲「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」はヴァイオリン・バロック音楽の定番作品として人気も高い曲で、小森谷裕子さんのチェンバロも加わっての演奏です。管弦楽団とチェンバロ、さらに諏訪内さん(1st)とレーピンさん(2nd)の絶品の演奏は曲が終わるのが惜しく、もっと聴いていたいと思わせる演奏でした。そして今回は、プロコフィエフならではの複雑なハーモニーと、バッハのドラマティックなメロディーの対比が興味深い公演となりました。



 アンコールはサラサーテ作曲の「ナヴァラ」。時代のトップを走る二人の巧みな指さばきと語り合うような音色が大変美しく、贅沢な午後をお過ごしいただけたのではないでしょうか。

 終演後に、音楽祭には毎年ご来場いただいているという、新富町からお越しのお客様に感想を伺いしました。「アンコールの『ナヴァラ』は華やかで、どこまでも広がっていくような音の響きにうっとりしました」と、お話しくださいました。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。(広報H)

Photo:K.Miura

【曲目】
プロコフィエフ作曲:「2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56」
プロコフィエフ作曲:「ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 作品63」
プロコフィエフ作曲:「ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19」
J.S.バッハ作曲:「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」
アンコール サラサーテ作曲:「ナヴァラ」

ヴァイオリン:ワディム・レーピン、諏訪内晶子
指揮:梅田俊明
宮崎国際音楽祭管弦楽団