ぷれぽ

【ぷれぽ】「サテライト・コンサートⅠ in 串間『時代を紡ぐこころのうた』~昭和、平成、そして…~」が開催されました!

更新日:2019年04月29日

 4月28日(日)、第24回宮崎国際音楽祭の幕開けを飾る「サテライト・コンサートⅠ in 串間『時代を紡ぐこころのうた』~昭和、平成、そして…~」が、串間市文化会館で開催されました。
 会場で当日券をご購入されるお客様もかなり多く、ご用意していた会場の客席はほぼ満席。期待の高まる中、まずは第1部の冒頭を飾る「四季の歌」が始まりました。米良美一さんと司会の伊豆謡子さんの進行で、時に夫婦漫才のような掛け合いが楽しい宮崎弁でのお話に、会場はたびたび爆笑に包まれました。


 春夏秋冬を歌う童謡の後、第2部はびわ湖ホール声楽アンサンブルの皆さんによる、いにしえの日本オペラ。本場のオペラ歌手たちがスタンドマイクなしで朗朗と歌う、名曲オペラの数々。特に宮崎出身の増田隆寛さんが歌う『リゴレット』の「女心の歌」は後半、原語(イタリア語)となって大盛り上がり。客席からはブラボーの声も聞こえました。最後に4人そろって『椿姫』の「乾杯の歌」で前半終了。大喜びで拍手喝采するお客様の姿も多く、休憩中は皆さん、とても満足げな表情で前半の公演について会話を楽しまれていました。


 後半は、昭和20年代からおよそ10年ごとの区切りで、当時を象徴する出来事や人物のスライドを交え、時代を彩ったエピソードを交えつつ、各年代の名曲を米良さんとびわ湖ホール声楽アンサンブルの皆さんが交互に披露。伊豆さんと米良さんの楽しいトークは後半も健在。

 最後はしっとり聴かせ、前後半あわせて44曲もの歌があっという間に感じられる密度の濃い演奏会となりました。お客様皆さま、それぞれの曲にそれぞれの想いをのせ、時に手拍子をし、時に一緒に口ずさみ、あるいは瞳を輝かせ、あるいは曲にあわせるように体を揺らし、ステージから届く美声にうっとりとした表情を浮かべ、皆さま本当に幸せそうな笑顔で会場を後にしていかれるのが非常に印象的でした。


 終演後、2組のお客様にインタビューをお願いしました。
 まずは串間市内からごきょうだいと一緒にいらしたという田中様(インタビューにはお一人でお受けいただきました)。「皆さんの透き通るような美声にとても癒されました。」また、「童謡や歌謡曲もすごく良かったが、オペラを聴く機会は滅多にないので、今日は聴くことができてとても良かった」とのことでした。


 もう1組は、県外からご家族でいらした内山様。大型連休の始め、この演奏会とあわせて飫肥や都井岬にもいらしたそうで、宮崎のことを大変気に入っていただけたようです。「演奏会も素晴らしかったけど、開場前の会館の対応などもとても温かくて、宮崎の人の温かさをすごく感じました」とのこと。


 インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。

 

Photo:K. Miura