宮崎国際音楽祭について

第24回宮崎国際音楽祭

1.期間 2019年4月28日(日)~5月19日(日)の22日間
※第12回ミュージック・アカデミーinみやざき2019
2019年3月16日(土)~24日(日)の9日間
2.会場 メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) ほか
3.主催・共催 主催:宮崎県・公益財団法人宮崎県立芸術劇場
共催:宮崎県教育委員会
4.運営体制 (1)総監督:佐藤寿美
(2)音楽監督:徳永二男(ヴァイオリニスト)
(3)事務局:公益財団法人宮崎県立芸術劇場
5.出演者

ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン・ヴィオラ・指揮)
ライナー・キュッヒル、川久保賜紀、徳永二男、三浦文彰(ヴァイオリン)
ミッシャ・マイスキー、アマンダ・フォーサイス、遠藤真理(チェロ)
鈴木康浩(ヴィオラ)
池松宏(コントラバス)
辻井伸行、野平一郎、リリー・マイスキー(ピアノ)
広上淳一、宮川彬良(指揮)
中村恵理、三宅理恵、鷲尾麻衣(ソプラノ)
福井敬(テノール)
甲斐栄次郎、今村雅彦(バリトン)
伊藤純(バス)
米良美一(カウンターテナー/司会進行)
井上芳雄、木村花代(ミュージカル俳優)
草笛光子(女優/トークゲスト)
西田ひかる(語り)
宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)
宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)
宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ(管弦楽)
宮崎県合唱連盟(合唱)
宮崎県吹奏楽連盟(吹奏楽)

ほか

6.概要

(1)メインプログラム(5公演)

演奏会〔1〕新しい時代「気鋭、二人の挑戦」(室内楽)
☆ 辻井伸行、三浦文彰を中心に、国内屈指の演奏家たちで贈る新たな室内楽
辻井伸行、三浦文彰、川久保賜紀、鈴木康浩、遠藤真理、池松宏
演奏会〔2〕エクスペリメンタル・コンサート「知られざる日本音楽の魅力」 ~明治から昭和をつなぐ作曲家たち~(室内楽)
☆ 日本のクラシック音楽の黎明期を支えた作曲家たちの音楽と物語
野平一郎、徳永二男、西田ひかる ほか
演奏会〔3〕巨匠と若き後継者「大いなる歓びへの賛歌」(オーケストラ)
☆ 巨匠ズーカーマン、若き俊英、三浦文彰による世代を超えた共演と
音楽祭では初となるマーラーの交響曲第4番
ピンカス・ズーカーマン、三浦文彰、三宅理恵、宮崎国際音楽祭管弦楽団
演奏会〔4〕パリ、そしてウィーンから「二人のヴィルトゥオーソ」(室内楽)
☆ キュッヒル、マイスキー、二人の名手が奏でる圧倒のプログラム
ライナー・キュッヒル、ミッシャ・マイスキー、リリー・マイスキー
演奏会〔5〕プッチーニの世界「青春の光と影」(オペラ・コンサート)
☆ プッチーニが描く甘く切ない永遠の青春オペラ「ラ・ボエーム」(全曲)
中村恵理、鷲尾麻衣、福井敬、甲斐栄次郎、広上淳一 ほか
宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団

(2)スペシャルプログラム(6公演)

Special Concert1
最強のふたり「三浦文彰×辻井伸行 デュオ・リサイタル」
☆ 世界最難関コンクールを制したふたりの若き才能が贈るスペシャル・リサイタル
三浦文彰、辻井伸行
Special Concert2
ズーカーマン「至高のアンサンブル」(室内合奏団)
☆ 巨匠ズーカーマンが贈る、至高の弦楽アンサンブル
ピンカス・ズーカーマン、アマンダ・フォーサイス
三浦文彰、川﨑雅夫、須田祥子 ほか20名
シリーズ「Oh!My!クラシック」~草笛光子『微笑みの年輪、そして音楽』~
☆ 芸歴65年。現役最古参女優、草笛光子が語る人生と音楽
草笛光子、米良美一、正戸里佳、加藤昌則 ほか
シリーズ「ポップス・オーケストラinみやざき」 ~ 宮川彬良のびっくりアカデミー ~
☆「ウエストサイド物語」をテーマに宮川彬良が贈る、エンターテインメント・コンサート
宮川彬良、井上芳雄、木村花代、宮崎国際音楽祭管弦楽団
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
☆ 3つのホールで7つのコンサートを、どれでもワンコインで楽しめる一日
礒絵里子、扇谷泰朋、髙橋和貴、徳永二男、長原幸太、三浦章宏
水谷晃、カルテット・アマービレ
高木綾子、片岡リサ、坂野伊都子
宮崎県吹奏楽連盟、宮崎県合唱連盟
宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ
ストリート演奏会「春風に舞うリベルタンゴ」(宮崎市橘通交差点特設ステージ)
☆ タンゴの革命児、ピアソラの作品を中心に、弦楽八重奏で贈るスペシャル・コンサート
小林美樹、会田莉凡、篠原悠那、福田ひろみ
安藤裕子、鈴木康浩、古川展生、上村文乃

(3)サテライト公演(2公演)

サテライト・コンサート1 in 串間「時代を紡ぐ こころのうた」~昭和、平成、そして…~
☆ 米良美一と男声声楽アンサンブルによる、時代を彩った思い出の名曲集
米良美一、古屋彰久、増田貴寛、内山建人、五島真澄、加藤昌則(串間市文化会館)
サテライト・コンサートⅡ in川南「徳永二男とコンサートマスターズ」
☆ 徳永二男と5人のコンサートマスターが織りなす、超絶愉快なヴァイオリン・コンサート
扇谷泰朋、髙橋和貴、徳永二男、長原幸太、三浦章宏、水谷晃、坂野伊都子(サンA川南文化ホール)

(4)教育プログラム

第12回ミュージック・アカデミーinみやざき 2019
子どものための音楽会(2回公演)
県内の小学6年生、約3,600名を対象に行う鑑賞教室
7.特徴

第24回宮崎国際音楽祭では、次回、四半世紀を迎えるにあたり、第1回から第6回までの音楽祭にメインゲストとして迎えた故アイザック・スターンにつらなり、現在、世界的に高い評価を得る演奏家とともに、近年、世界に羽ばたき活躍する新しい世代の演奏家を迎え、「音楽は世代を超えて」をテーマに演奏会を構成。過去の音楽祭を彩った往年の名曲や、未だ宮崎では披露されていない楽曲などを取り揃え、室内楽、オーケストラの演奏会を中心に、第25回の礎となる多彩なプログラムをお届けする。

(1)世代を超えた音楽の継承

現代最高のヴァイオリニストと評価の高いピンカス・ズーカーマン、45年に渡りウィーン・フィルハーモニーのコンサート・マスターを務め、現在は分野を越えて活躍するライナー・キュッヒル、また、チェロの吟遊詩人として世界中で圧倒的な人気を誇るミッシャ・マイスキーら、音楽祭では既にお馴染みの顔ぶれとなる巨匠たちに加え、世界の主要コンサートホールでのリサイタルや一流オーケストラとの共演を広げる、日本の若き俊英、三浦文彰、辻井伸行などを招聘し、室内楽やオーケストラとの共演など宮崎ならではのプログラムを企画する。
また、国内プロオーケストラの首席演奏家などを中心に構成する宮崎国際音楽祭管弦楽団では、「ミュージック・アカデミー in みやざき」の修了生など、実力のある若手演奏家も積極的に起用し、下は20歳から上は74歳(平均年齢40歳)までの幅広い世代で紡ぐ音色をお届けする。

演奏会〔4〕 Special Concert 2 … 巨匠たちによる室内楽
「室内楽こそ音楽のエッセンスである」と語った故アイザック・スターン。その薫陶を受けるピンカス・ズーカーマンを始め、ライナー・キュッヒル、ミッシャ・マイスキーなど世界的な巨匠が贈る室内楽プログラムを用意。
Special Concert 2では、ピンカス・ズーカーマンが、国内トップクラスの演奏家と奏でる協奏曲、六重奏など弦楽器による豊潤な音色を楽しんでいただく。また、演奏会〔4〕では、ライナー・キュッヒル、ミッシャ・マイスキーにマイスキーの愛娘リリーを加え、ピアノを含む室内楽の醍醐味を披露する。
演奏会〔1〕 Special Concert 1 … 若き才能の共鳴
2009年、共に世界最難関といわれる国際コンクールを制した、三浦文彰(ヴァイオリン)、辻井伸行(ピアノ)。現在、日本を代表するソリストとなる両雄による室内楽演奏会を企画。
演奏会〔1〕では三浦、辻井の2人を中心に、国内外でソリストとして活躍する演奏家、川久保賜紀、鈴木康浩、遠藤真理、池松宏らを集め、ピアノ5重奏に挑戦する。また、Special Concert 1は2人によるリサイタルとして、激しくしなやかな若い才能の共鳴を楽しんでいただく。
演奏会〔3〕 … 世代を超える共演
ピンカス・ズーカーマンによるオーケストラプログラム。
前半では、ズーカーマンがその才能を高く評価する高弟、三浦文彰を指名。自身がヴィオラを担当し、過去にスターン、パールマンなど往年の巨匠と数多く共演した、モーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」を弾き振りでお届けする。また、後半では、音楽祭初の演目となるマーラーの「交響曲 第4番」を取り上げる。終楽章にソプラノ独唱を含むこの作品では、現在、小澤征爾を始めとする世界的指揮者たちから信頼を得る、若きディーバ、三宅理恵が登場。巨匠の指揮のもと、抜群の安定感と表現力と評価の高い歌声を披露する。

(2)時代を振り返るプログラム

サテライト・コンサートⅠ in 串間 … 時代を彩った歌声
音楽祭を広く県民に親しんでいただけるよう、県内のホールに演奏家が出向くサテライト・コンサートでは、串間と川南での演奏会を予定。特に、串間では「時代を紡ぐ こころのうた」と題して、宮崎出身で世界的に評価をされるカウンターテナーの米良美一が、びわ湖ホールの男声声楽アンサンブル(4名)とともに、唱歌、童謡、歌謡曲など、昭和から平成にかけての時代を彩った歌声を振り返る演奏会を企画する。
演奏会〔2〕エクスペリメンタル・コンサート … 黎明期の日本音楽
これまで、様々な視点から近現代の音楽を紹介してきたエクスペリメンタル・コンサートでは、多くの方々に理解と興味を得ていただくことを目的に、今回、ナビゲーターとして、女優の西田ひかるを起用。日本初のクラシック作曲家といわれる幸田延を起点に、明治に始まる日本のクラシック音楽黎明期を支えた作曲家たちを取り上げ、現在に繋がる音楽の物語を紹介する。
演奏会〔5〕 … 青春のオペラ
19世紀のパリの学生街を舞台に、若く貧しい芸術家たちの愛と青春を描いた、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』。最終日となる演奏会〔5〕では、多くの人の想い出の中に潜むほろ苦い青春の1ページを美しい音楽で書き尽くした、本名作オペラをコンサート形式で上演(字幕付き)。例年、好評を得ている中村恵理(ソプラノ)と福井敬(テノール)の2人を主役に迎え、県合唱連盟有志で構成された小・中学生を含む約100名の合唱団の出演とともにお贈りする。

(3)幅広いお客様にお楽しみいただくための企画

トーク・コンサート … シリーズ「Oh! My! クラシック」
著名人による音楽談義を交えて贈る、トークスタイルのコンサート・シリーズ。今回は、65年に渡って舞台、テレビ、映画にと現在も活躍を続ける現役最古参女優の一人、草笛光子氏を招き、人生にまつわるお話とともに、ゆかりの音楽をお届けする。
ポップス・オーケストラ … シリーズ「ポップス・オーケストラ in みやざき」
映画音楽、ミュージカル、ポピュラーミュージック等、多くの方に馴染みのある名曲を、宮崎国際音楽祭管弦楽団のオーケストラ・サウンドで贈るプログラム。昨年、一昨年と大いに沸かせた作曲家、宮川彬良を引き続き構成、指揮に迎え、バーンスタイン「ウエストサイド物語」の音楽の魅力を、現在最も活躍するミュージカル俳優、井上芳雄、木村花代による歌を交えて楽しんでいただく。
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
県立芸術劇場の3つのホールを使用して、一日に7つのコンサートを開催。音楽祭出演者による、0歳から入場できるコンサートや、奏者も楽しむ遊び心のつまったコンサートに加え、県内の合唱団体、吹奏楽団体、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラのステージなど、いずれも500円で入場できる1時間程度の気軽なコンサートを用意。また、キッチンカーによるフードブース、スタンプラリーなどを設け、劇場で一日中楽しめる環境を提供する。

(4)アイザック・スターンの意志を継ぐ若手演奏家たち

故アイザック・スターンが熱意を注いだ「若手演奏家の育成」。宮崎国際音楽祭では、第1回の「ヴァイオリン講習会」にはじまり「室内楽講習会」を経て、音楽祭では現在もその志を継ぎ、「ミュージック・アカデミー in みやざき」として、次代を担う後進の育成に力を注いでいる。
音楽祭では、これらの講習会を修了し、現在、国内外で活動の場を築きつつある若手演奏家をソリストや宮崎国際音楽祭管弦楽団などに登用。今回は特に、元受講生たちで結成する弦楽四重奏団、カルテット・アマービレ*(2016年、ミュンヘン国際音楽コンクール第3位)の演奏会なども企画。宮崎から巣立った17名の演奏家が、音楽祭に顔を連ねる。

ヴァイオリン

会田莉凡、内尾文香、宇根京子、枝並千花、北田千尋、小林美樹、篠原悠那、髙橋和貴、坪井夏美、三浦文彰

ヴィオラ

鈴木康浩、田原綾子、中恵菜

チェロ

上村文乃、笹沼樹、古川展生、矢部優典