出演者

徳永二男(音楽監督・ヴァイオリン)Tsugio Tokunaga(Violin)

人気、実力ともに日本を代表する演奏家。 ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園にて、齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。1968年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。 1976年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。その後首席第一コンサートマスターを経て、ソロ・コンサートマスターを務めた。 NHK交響楽団在籍時代よりヨーロッパ、アメリカ各地から招かれ、ケルンでの現代音楽祭、ベルリンの日独センター柿落とし公演でのヴォルフガング・サヴァリッシュ氏との室内楽コンサート、ニューヨークのカーネギーホールでの室内楽コンサートに出演して絶賛を博した。 1994年にNHK交響楽団を退団し、ソロ、室内楽に専念。 1992年より鎌倉芸術館ゾリステンを主宰し、1995年から2013年までJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を、1996年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て2011年からは音楽監督を務める。2015年は、ティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリンコンクールの審査員を務める。 2016年には、楽壇生活50周年を迎え、多くの記念公演を行い、これまでの多々大なる功績に対して、2016年度文化庁長官表彰を受ける。 近年は指揮活動もスタートさせており、東京フィル、広島響、宮崎国際音楽祭管弦楽団などと共演。2017年には、ギドン・クレーメルをソリストに迎え、クレメラータ・バルチカと広島響の合同オーケストラを指揮する予定。 CDは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲集など多数リリース。 桐朋学園大学特任教授。

チョン・キョンファ(ヴァイオリン)Kyung-Wha Chung(Violin)

当代屈指の演奏家として世界中にその名を馳せているヴァイオリニスト、チョン・キョンファは、豊かな感性と完璧なテクニックをもって、素晴らしい演奏を聴かせている。   音楽を愛する家庭に生まれ育ったキョンファは、ニューヨークのジュリアード音楽学校で巨匠イヴァン・ガラミアンに師事、また後にヨーロッパではヨゼフ・シゲティの薫陶を受けた。 1967年、エドガー・レヴェントリット国際コンクールで第1位となり名声を高める。その後1970年、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団との共演でヨーロッパ・デビュー。アンドレ・プレヴィン、ゲオルグ・ショルティ、クラウス・テンシュテット、リッカルド・ムーティ、ベルナルト・ハイティンク、ロリン・マゼール、ダニエル・バレンボイム、クラウディオ・アバド等の指揮のもと、世界各地で一流のオーケストラの演奏会に登場している。リサイタルでは、ピアニストのラドゥ・ルプー、クリスチャン・ツィメルマン、ペーター・フランクル等と共演、弟で指揮者兼ピアニストのチョン・ミョンフン、姉でチェリストのチョン・ミョンファとはチョン・トリオを結成し、演奏会やレコーディング、麻薬撲滅の親善大使として活動した。   韓国政府より文化勲章を授与、1995年には『アジア・ウィーク』が選んだ“偉大なアジアの20人”に唯一クラシック音楽の演奏家として、またイギリスのサンデー・タイムズでは、“最近20年間で最も偉大な器楽奏者”に選ばれている。   チョン・キョンファは、1988年よりEMIと専属契約を結び、他にもデッカ、RCA、ドイツ・グラモフォン(DG)等と30枚ほどをリリースしたが、その中で1989年にクリスチャン・ツィメルマンと録音したR.シュトラウスとレスピーギのヴァイオリン・ソナタ(DG)、1994年にサイモン・ラトルの指揮で録音したバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番とラプソディー(EMI)は、グラモフォン・アワードを受賞した。2013年には伝説のライヴと言われていた2夜にわたる1998年のサントリーホールでの公演ライヴがキング・インターナショナルから発売され大絶賛された。そして2015年、ワーナークラシックスと専属契約を結び、15年ぶりのスタジオ録音になる『バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲』(2016年9月発売)を皮切りに録音を再開した。最近の共演者であるケヴィン・ケナーとのリサイタル盤は録音済みで2018年3月に発売予定、その後は協奏曲を録音する予定である。   ヴァイオリンの巨匠として、高度な技術と力強く熱い芸術性、繊細な表現力を兼ね備えたキョンファは、日々たゆまぬ努力を惜しまず今日に至るが、ロスアンジェルス・フィルハーモニックとの共演や2004年8月の日本と韓国でのチョン・トリオ公演を大成功させた後、2005年9月のワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ劇場管弦楽団の韓国公演を指の故障で降板して以来、演奏会から遠ざかっていたが、2011年12月、6年間のブランクを経て演奏活動を再開。“She is Back!”と銘打ったその素晴らしいステージに、満員の聴衆は拍手喝采であった。 2013年6月、チョン・キョンファはリサイタル公演を1998年以来15年ぶりに日本で行った。その後2015年4月に再来日、国内に強烈な印象を残した。 2016/17年シーズンには楽壇デビュー50年を迎えるチョン・キョンファは満を持して今回はバッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全曲演奏に挑んでおり、韓国、中国、バービカンセンターを含むヨーロッパ、カーネギーホールを含めた北米とほぼ全世界で展開された。   毎夏、韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される “PyeongChang Music Festival & School” の 芸術監督としても活躍している。

チョーリャン・リン(ヴァイオリン)Cho-Liang Lin (Violin)

台湾生まれ。5歳の時に隣人の薦めでヴァイオリンを始める。12歳でシドニーに渡り、イェネー・フバイの高弟であるロバート・ピクラーに師事。13歳でイツァーク・パールマンのマスタークラスに参加したのを機にパールマンの師であるドロシー・ディレイに師事する事を決意する。15歳で単身ニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院に入学、以後6年間ディレイの元で研鑽を積んだ。 1980年メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの共演でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏してデビュー。以来世界の主要オーケストラにソリストとして客演している。精力的に演奏活動を行う傍ら、教育活動にも熱心に取り組み、31歳で母校ジュリアード音楽院の教授に就任したほか、2006年には名門ライス大学の教授にも就任した。現在ラ・ホイヤ・サマーフェスト音楽監督と香港国際室内楽音楽祭の音楽監督を兼任している。このほか台湾国立交響楽団ミュージック・キャンプとユース・オーケストラの音楽監督も4年間務めた。 現代作品と作曲家の支援にも積極的に取り組んでおり、様々な作品を委嘱・初演している。これまでにジョン・ハ―ビソン、クリストファー・ラウス、タン・ドゥン、ジョン・ウィリアムス、スティーヴン・スタッキー、エサ=ペッカ・サロネン、ブライト・シェン、ポール・シェーンフィールド、ラロ・シフリン、ジョアン・タワーら様々な作曲家の作品を初演している。また近年客演したオーケストラとしてニューヨーク・フィルハーモニック、デトロイト交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、シンシナティ交響楽団、ナッシュビル交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などが挙げられる。 使用楽器は1715年製ストラディバリウス「Titan」と2000年製サミュエル・ジーグマンタウィックツ。これまでにソニー・クラシカル、デッカ、BIS、Delos、オンディーヌ等から協奏曲、リサイタル、室内楽のCDをリリースしており、これらの録音はスポティファイ、ナクソスのホームページで聴く事が出来る。数々のアルバムがグラモフォン誌のレコード・オブ・ザ・イヤーやペンギン・ガイド誌のロゼット賞に選ばれているほか、グラミー賞にもノミネートされている。

ドン=スク・カン(ヴァイオリン)Dong-Suk Kang (Violin)

世界五大陸を股にかけて活躍するヴァイオリニスト、ドン=スク・カンはその傑出した芸術性、音楽性、技術により高い評価を受けている。 ロンドンの批評家、ドミニック・ジルはその著書『ヴァイオリンの本』の中でカンの事を「既に世界を代表するヴァイオリニストの一人」と評し、「その揺るぎないテクニック、完璧な弓づかいから紡ぎだされる美音はカンならではのものである」と述べている。 オーマンディ、ゼルキン、メニューイン、フランチェスカッティなど名だたる演奏家がカンを同世代の中で最も優れヴァイオリニストのひとり、最上級の音楽家と評している。 韓国に生まれ、ニューヨークのジュリアード音楽院に学ぶ。のちにカーティス音楽院にてイヴァン・ガラミアンのもとで研鑽を積む。 1971年にサンフランシスコ交響楽団財団コンクールとワシントンD.C.のメリーウェザー・ポスト・コンクールでのセンセーショナルな優勝を機にアメリカでの注目を集める。 ケネディ・センターでのデビュー、また小澤征爾との共演を経てモントリオール、カール・フレッシュ(ロンドン)、エリザベート王妃(ブリュッセル)など数々の国際コンクールに入賞を果たす。 以後フィラデルフィア、クリーヴランド、ロサンゼルス、セントルイス、サンフランシスコ、ボルティモア、ワシントン、モントリオールといった北米を代表するオーケストラや、ロイヤル・フィルハーモニック、ロンドン・フィルハーモニア、BBC響、ハレ管、バーミンガム響、ロイヤル・スコティッシュ管、ミュンヘン響、シュトゥットガルト放送響、ゲヴァントハウス管、フランスおよびベルギー国立管、イェーテボリ響、ポーランド国立放送響、ロッテルダム・フィルなどヨーロッパの主要オーケストラと共演を重ねている。 アジアではN響、読響、都響、香港フィル、シンガポール響、マレーシア・フィル、KBS響、ソウル・フィルや北京、上海のオーケストラと共演している。オーストラリアでも演奏活動を行い、これまでに国内に6つある放送交響楽団全てと共演をしている。 共演した指揮者は、デュトワ、小澤、マズア、ヤルヴィ、メニューイン、サロネン、スラトキン、チュン、バルシャイ、ヤンソンス、ノリントン、フォスター、スヴェトラーノフ、ベルグルンド、ラザレフ、ヘルビッヒなどが挙げられる。 世界各地の著名なコンサートホールや音楽祭に出演、特にロンドンのプロムスには度々出演し、その演奏がテレビやラジオで世界各地に放送されている。室内楽にも積極的に取り組み、スポレート、サンタフェ、クフモ、コルスホルム、シアトル、ヴァンクーバー、ニューポート、オーストラリアなどといった室内楽音楽祭に出演している。またリンカーン・センターのチェンバー・ミュージック・ソサエティーのゲストとしてニューヨークで演奏をしたほか全米各地で演奏会を行っている。   ドン=スク・カンは幅広いレパートリーを持ち、スタンダードな作品のみならず、珍しい作品やこれまで正当な評価を得てこなかった作品にも取り組んでいる。最近ではBBCからの委嘱によるアラン・ホディノットのヴァイオリン協奏曲『ミストラル』の世界初演を行ったほか、世界音楽デーのオープニング・コンサートでイサン・ユンのヴァイオリン協奏曲第3番のアジア初演を行った。この演奏会ではユンのヴァイオリン協奏曲第1番も演奏した。   録音ではこれまでにアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズとの共演によるヴィヴァルディの『四季』などといった著名作品のほか、ニールセンやエルガーの協奏曲、オネゲルの室内楽作品、アルカン、フルトヴェングラーのソナタなどをリリースしている。またその録音はアカデミー・シャルル・クロ、ヌーヴェル・アカデミー・デュ・ディスク等数々の賞を受賞している。ウォルトンの協奏曲のCDはグラモフォン誌の月間優秀録音に選ばれ、グラモフォン・アワードにもノミネートされた。   現在ソウルの延世大学の教授をつとめるほか、フランスの『ムジークアルプ音楽祭』と韓国の『ソウル・スプリング・フェスティバル』の芸術監督も務めている。 フランス政府より芸術文化勲章・シュヴァリエを受章している。

諏訪内晶子(ヴァイオリン)Akiko Suwanai(Violin)

1990年、史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門優勝。 これまでに、ブーレーズ、デュトワ、イヴァン・フィッシャー、マゼール、ノリントン、小澤征爾、サロネン、ネゼ=セガンらの指揮のもと、ボストン響、フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、ロサンジェルス・フィル、ベルリン・フィル、ゲヴァントハウス管、バーミンガム市響、ブダペスト祝祭管、チェコ・フィル、NHK交響楽団などと共演。BBCプロムス、ルツェルンなど国際的な音楽祭にも数多く出演。 近年国内では、ロンドン響(ゲルギエフ指揮)、パリ管(ヤルヴィ指揮)、オスロ・フィル(V.ペトレンコ指揮)、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管(パッパーノ指揮)、デトロイト交響楽団(スラットキン指揮)などと共演し、今後はトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(ソヒエフ指揮)などと共演予定。   現代作曲家作品の紹介を積極的に行い、三善晃作曲「弦の星たち」(世界初演)、ペンデレツキ作曲「ヴァイオリン協奏曲第2番」(日本初演)、アウエルバッハ作曲「ヴァイオリン協奏曲第2番」(世界)、エトヴェシュ作曲ヴァイオリン協奏曲「セブン」(世界)、マクミラン作曲「ヴァイオリン協奏曲」(日本)、サロネン作曲「ヴァイオリン協奏曲」(日本)、タンギ作曲「In a Dream」(世界)、ベッファ作曲「ヴァイオリン協奏曲」(世界)などの初演に取り組んでいる。   レコーディングは、デッカ・ミュージックグループとインターナショナルアーティスト専属契約を結んでおり、14枚のCDをリリース。 2012年より「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、同音楽祭の芸術監督を務めている。エリーザベト王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門審査員。   東京都出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。ジュリアード音楽院本科及び同音楽院修士課程修了。 使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。

三浦文彰(ヴァイオリン)Fumiaki Miura(Violin)

三浦文彰は、2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。 2006年4月、ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール・ジュニア部門第2位。 2009年10月、ハノーファー国際コンクールにて史上最年少で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。地元紙では「確かな技術と、印象的なヴィルトゥオーゾ性あふれる心温まる演奏は、国際審査員や音楽評論家の評価を得るにとどまらず、聴衆の心をもつかんだ」と賞賛した。 これまでに、モスクワにてオレグ・カガンメモリアルフェスティバル、ブラウンシュバイクフェスティバル、宮崎国際音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、マントン音楽祭、ラクリン&フレンズ音楽祭、メニューイン・フェスティバなどに出演。 国内主要オーケストラはもとより、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ミルウォーキー響、オレゴン響、ユタ響、ウィーン室内管、ニュルンベルク響などとも共演し、国際的な活動を展開している。 2012年には、プラハ・フィル、2013年にはシュトゥットガルト放送響との日本ツアーを行った。2013年は、ペンデレツキ80歳記念演奏会でペンデレツキ自身の指揮にもと演奏。2014年は、ルーブルでのリサイタルでパリ・デビューを果たした。2017年には、リサイタルでロンドン・デビューを果たし、チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ(フェドセーエフ指揮)との日本ツアーも行う。 2015年9月には、リントゥ指揮ベルリン・ドイツ響との共演を得て、チャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を収録し、エイベックスよりリリース。最新CDは、2016年にリリースした「名曲コレクション」。 2016年NHK大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽のヴァイオリン・ソロを演奏。 2009年度第20回出光音楽賞受賞。 使用しているヴァイオリンは、宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス 1704年製作 “Viotti”。

趙静(チェロ)Zhao Jing(Cello)

同世代の先頭に立つ中国人チェリスト趙静は、2005年に権威あるコンクールとして知られるミュンヘンのARD国際音楽コンクールで第1位を受賞し、2009年には日本のエクソンモービル音楽賞を受賞。 小澤征爾により北京大劇院におけるニューイヤー特別ガラ・コンサートのソリストに、ヴァイオリンのヴァディム・レーピン、ピアノのランラン、歌手のキャスリーン・バトルと共に選ばれた。 小澤征爾はそれ以前にも趙静のベルリン留学に助力しており、趙静はベルリンのカラヤン・アカデミーで学ぶほか、ヨーヨー・マ、ロストロポーヴィチにも個人レッスンを受けた。 ロストロポーヴィチは彼女の類まれな才能を認め、ベルリン音楽院の有名なダヴィド・ゲリンガスのクラスで学ぶことができるように計らった。 小澤征爾、ロリン・マゼール、リッカルド・ムーティ、アンドリス・ネルソンス、チョン・ミョンフン、ムーハイ・タン、ミハイル・プレトニョフ、ユーリー・バシュメット、小林研一郎、ジャン・フルネ、エリアフ・インバル等、趙静は世界の一流指揮者との共演を重ねている。   また、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、北京交響楽団、バイエルン放送管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、香港フィルハーモニー、韓国のKBSフィルハーモニー、北ドイツ放送交響楽団、スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、シドニー交響楽団、シンガポール交響楽団等多くの世界的名門オーケストラと共演を果たしている。 趙静はベルリン滞在中に室内楽でも引く手あまたの演奏家となり、エマニュエル・パユ、ガイ・ブラウンシュタイン、樫本大進、ポール・メイエ、ボリス・ベレゾフスキー、エリック・ル・サージュ、アントワン・タメスティ、コンスタンチン・リフシッツ、トレヴァー・ピノックらと共演している。チョン・ミョンフンと共にアジアツアーを行った際には、日本の皇太子殿下との共演にも招かれた。また、ドーラ・シュヴァルツベルクと共にアルゲリッチに選ばれ、アルゲリッチのルガーノ・フェスティバルの期間中にチャイコフスキーの三重奏曲を演奏、録音した。今では趙静はこのフェスティバルの常連ゲストとなっている。そのほかエルサレム国際室内楽フェスティバル、ザグレブ・フェスティバル、バート・キッシンゲン、イスタンブール国際フェスティバル、アルゲリッチの別府フェスティバル、ラ・フォル・ジュルネ等多くのフェスティバルに出演している。   趙静は、北京で生まれ、北京中央音楽学院で宋濤に学んでいた時、日本人チェリスト堀了介に見出された。堀は彼女を日本に連れて行き、趙静がさらに研鑽を積めるよう例外的な奨学金制度によって東京音楽大学で学べるようにとり計らった。趙静は、ベルリン留学中にシエナのアカデミア・キジアナでマリオ・ブルネロとゲオルク・ファウストのマスタークラスにも参加している。 録音では、5枚のCDと1枚のDVDが日本のビクター・エンタテインメントからリリースされている。 現在の使用楽器はモンタニャーナである。 趙静は、深い音楽性とヴィルトゥオーゾとしての才能を備え、国際的な名声を確立しつつある最も前途有望なアーティストの一人である。

野平一郎(ピアノ)Ichiro Nodaira (Piano)

1953年生まれ。東京芸術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。 ピアニストとしては内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、多くの国際的名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則の作品を世界初演、またリゲティ、武満徹作品他の日本初演を行なう。80曲以上に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリンドイツ交響楽団、国立劇場その他からの委嘱作品がある。2002年に東京でエレキギター協奏曲「炎の弦」をスティーヴ・ヴァイのソロで、2005年にはドイツでオペラ「マドルガーダ」をケント・ナガノ指揮で、2006年にはチェロとオーケストラのための「響きの連鎖」を堤剛のソロで、また2012年にはパリでサクソフォンとコンピュータのための「息の道」をクロード・ドラングルにより初演。2013年にはモスクワで開催された「ザ・シーズンズ国際音楽祭」、2014年には台北国際現代音楽祭に招聘され多くの作品が演奏された。2016年2月にはモントリオール交響楽団委嘱作品「祝典序曲」がケント・ナガノの指揮で世界初演され大成功を収める。同年6月にはサントリーホール委嘱による『触知できない領域~チェロとピアノのための~』、10月にはサントリー芸術財団主催「作曲家の個展2016」において、『管弦楽のための「時の歪み」』、西村朗氏との共作による『ピアノ協奏曲〈クロッシングA・I〉』が立て続けに初演され、いずれも圧倒的な成功を収めた。2016年より、オーケストラ・ニッポニカ ミュージック・アドヴァイザーを務める。第13回中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第35回サントリー音楽賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第44回、第61回尾高賞を受賞。2012年には紫綬褒章を受章。現在、静岡音楽館AOI芸術監督。東京藝術大学作曲科教授。

児玉桃(ピアノ)Momo Kodama(Piano)

J.S.バッハからメシアンを含む現代作品まで、幅広いレパートリーと豊かな表現力で活躍を続ける国際派。幼少の頃よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院に学ぶ。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少で最高位に輝く。 その後、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン響、モントリオール響、ベルリン・ドイツ響、北ドイツ放送交響楽団との共演、デュトワ指揮NHK交響楽団とのアジアツアーのソリストを務めるなど着実に世界的なキャリアを築く。 最近の活動としては、ウィーン・ムジークフェラインへのデビュー(メルクル指揮ウィーン・トーンキュンストラー管)、ノリントン指揮フランス放送フィル、フォスター指揮パリ室内管弦楽団との共演をはじめ、室内楽では、ベルリン・コンツェルトハウスでヨルグ・ヴィトマン、カロリン・ヴィトマン、アルバン・ゲルハルトと「メシアン:世の終わりのための四重奏曲」を演奏するなど、ヨーロッパでの活躍の幅を広げている。 CDも多数リリース、「鐘の谷~ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集」(ECM)は、ニューヨーク・タイムズ、サンフランシスコ・クロニクル、ル・モンド・ド・ラ・ムジーク、仏クラシカ・マガジン、テレラマ等で大絶賛を博し、2017年にはECM第2弾、「点と線・ドビュッシー&細川俊夫:練習曲集」をリリース、注目を集めている。 2009年中島健蔵音楽賞および、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。パリ在住。

福田進一(ギター)Shinichi Fukuda(Guitar)

1955年大阪船場に生まれる。12才より故 斎藤達也に師事。77年に渡仏し、パリ・エコールノルマル音楽院でアルベルト・ポンセ、シエナ・キジアーナ音楽院でオスカー・ギリア、両名教授に師事した後、1981年パリ国際ギターコンクールでグランプリ優勝、さらに内外で輝かしい賞歴を重ねた。 以後35年、ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協奏曲、超一流ソリストとの共演を続け、日本を代表するギタリストとして国際的な評価を獲得。 2017〜2018年シーズンにはスペイン、ロシア、北米へのツアーが予定されている。 また演奏活動の傍ら、教育活動にも力を注ぎ、現在、上海音楽院、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学の客員教授を務める。 2015年5月には、スペイン・アリカンテ大学マスターコースの客員教授として、バルエコ、ラッセル、アサド兄弟らと共に「現代のマエストロ」として招かれた。 ディスコグラフィーはすでに90枚を超え、スペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が、2003年度第58 回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。代表作は「福田進一 アランフェス協奏曲」(共演:飯森範親指揮ヴュルテンベルグ・フィルハーモニー管弦楽団/日本コロムビア)、「ヴィラ=ロボス作品集」、「ソル作品集」等。2011年より、マイスター・ミュージック「バッハ作品集」のリリースを開始、2017年までに5作を発表。2014年にはナクソス・レコードより「日本のギター音楽シリーズ」をワールドワイドでリリース開始。 2007年度、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により、外務大臣表彰を受賞。また、2011年第62回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 東京国際、イタリア・アレッサンドリア国際、GFA(全米)国際、ポーランド・ヴロツワフ・ギターマスターズなど、名だたる国際ギターコンクールの審査員を歴任している。

大萩康司(ギター)Yasuji Ohagi(Guitar)

宮崎県出身。高校卒業後に渡仏し、エコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ギター国際コンクールとして世界最高峰として知られるハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞(レオ・ブローウェル賞)受賞。2002年~2006年、イタリアのキジアーナ音楽院でオスカー・ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。 ジャズ・ギタリストとの共演や、舞踏家とのコラボレーションなど、ジャンルを超えた活動を展開し、NHK「トップランナー」「スタジオパークからこんにちは」やTBS「情熱大陸」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、TX「たけしの誰でもピカソ」等へのメディア露出も活発。 2014年、モスクワのチャイコフスキー・ホールで開催されたギター・ヴィルトゥオーゾ・フェスティバル、台湾国際ギターフェスティバル、コロンビアのボゴタで開催されたコンペンサール・ギターフェスティバル、さらには日本・キューバ国交400年記念事業として行われたハバナ市のホセ・マルティ劇場での公演などにソリストとして参加した。 2015年セイジ・オザワ松本フェスティバルではサイトウ・キネン・オーケストラの一員としてベルリオーズのオペラ「ベアトリスとベネディクト」を演奏、2015年から3年にわたってハクジュホールで行ったセルフプロデュース「ギターと声」で波多野睦美との共演によるカステルヌォヴォ=テデスコ「プラテーロとわたし」全曲演奏(2016)や権代敦彦作曲「愛と死」のヴォーカルアンサンブル”ヴォクスマーナ”との共演による世界初演(2017)は記憶に新しく、その活動は多岐に渡る。これまでに15枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。

広上淳一(指揮)Junichi Hirokami(Conductor)

東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィルハーモニー管、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。91~95年にはノールショピング交響楽団、98~2000年にリンブルク交響楽団の各首席指揮者を、97~2001年 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者を歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現している91~2000年には日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者をつとめ、96年の欧州演奏旅行を指揮したほか、R.シュトラウスの《英雄の生涯》やハイドンの交響曲など、多くの瑞々しく壮大な快演を残した。06~08年には米国コロンバス交響楽団音楽監督を務めヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。 近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、スイス・イタリア管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィル、チャイコフスキー響、ラトビア国立響、ボルティモア響、シンシナティ響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィル、バルセロナ響、ビルバオ響、モンテカルロ・フィル、サンパウロ響、ニュージーランド響等へ客演。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団にもたびたび招かれ絶賛を博している。 オペラ指揮の分野でも89、90年のシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、近年では藤原歌劇団《椿姫》、日生劇場《アイナダマール》(日本初演)、《ドン・ジョヴァンニ》、新国立劇場《椿姫》《アイーダ》等が記憶に新しい。 2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者を経て2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー。2015年4月京都市交響楽団とともにサントリー音楽賞受賞。2017年4月より札幌交響楽団友情客演指揮者も務める。東京音楽大学指揮科教授。

下野竜也(指揮)Tatsuya Shimono (Conductor)

1969年鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。 国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、チェコ・フィル、シュツットガルト放送響、ロワール管、南西ドイツフィル、シリコンバレー響をはじめとした国際舞台での活躍が目覚ましい。 2006年に読売日本交響楽団初代正指揮者、2013年4月から2017年3月まで同団の首席客演指揮者を務める。その間、2011年には広島ウインドオーケストラ音楽監督、2014年4月には京都市交響楽団常任客演指揮者に就任。2017年4月からは、同団常任首席客演指揮者、広島交響楽団音楽総監督に就任。 2002年出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、2006年第17回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2007年第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣賞、平成25年度第46回MBC賞、2014年度第44回東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、2016年南日本文化賞・特別賞などを受賞。 鹿児島市ふるさと大使。おじゃんせ霧島大使。 公式ホームページ http://www.tatsuyashimono.com/

宮川彬良(指揮)Akira Miyagawa (Conductor)

1961年東京都出身。劇団四季、東京ディズニーランドなどのショーの音楽で作曲家デビュー、自らを舞台音楽家と称する。代表作に「ONE MAN’S DREAM」「身毒丸」「ザ・ヒットパレード」「マツケンサンバⅡ」などがある。 また演奏活動にも精力的に取り組み、「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」「宮川彬良×米良美一ふたりの歌謡ショウ」「コンチェルタンテⅡ宮川彬良vs新日本フィルハーモニー交響楽団」「0歳からのパントマイム・オーケストラ」等、さまざまなコンサートを日本全国で行っている。これらは『コンサートはショーである』を信条に作曲、編曲、指揮、ピアノ演奏、解説すべてが自身で為され、幅広い層に親しまれている。 NHK Eテレ「クインテット」、 BS2「どれみふぁワンダーランド」、BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」で音楽担当、ならびに出演。歌劇「ブラックジャック」、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199/2202」、ミュージカル「ナイン・テイルズ」、木曜時代劇「ちかえもん」、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の音楽など、多岐にわたって活躍中。

中村恵理(ソプラノ)Eri Nakamura(Soprano)

大阪音楽大学、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年英国コヴェントガーデン王立歌劇場にデビュー。翌年、同劇場の『カプレーティ家とモンテッキ家』にアンナ・ネトレプコの代役として出演し、一躍脚光を浴びる。そののち、カーディフ国際声楽コンクールにて、歌唱賞・オーケストラ賞の両部門で本選進出。 2010-2016年、バイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約。『フィガロの結婚』スザンナ役でデビュー後、ケント・ナガノ、キリル・ペトレンコ、大野和士らの指揮のもと、『魔笛』『ホフマン物語』『愛の妙薬』『ヘンゼルとグレーテル』『ボリス・ゴドゥノフ』等に主要キャストとして出演。その他、ワシントン・ナショナル・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、トゥールーズ歌劇場、ザルツブルグ州立歌劇場など客演多数。2016年11月には『チェネレントラ』クロリンダ役でウィーン国立歌劇場にデビューするなど活躍の場を広げている。 2017年は新国立歌劇場および兵庫県立芸術文化センター『フィガロの結婚』、宮崎国際音楽祭『椿姫』をはじめ、各地でのリサイタルに出演。 2018年は第61回NHKニューイヤーコンサートをはじめ、国内外でオペラおよびオーケストラ公演のソリストとして出演が予定されている。 2012年度アリオン賞、2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2017年第 47回 JXTG音楽賞洋楽部門奨励賞受賞、2017年度兵庫県芸術奨励賞受賞。 大阪音楽大学客員准教授。

山下牧子(メゾソプラノ)Makiko Yamashita(Mezzosoprano)

香川県出身。広島大学教育学部を経て東京藝術大学大学院に学ぶ。二期会オペラスタジオマスタークラス修了。修了時に優秀賞受賞。 第10回奏楽堂日本歌曲コンクール、第70回日本音楽コンクール声楽(オペラ部門)入選。第1回東京音楽コンクール声楽部門第1位。第72回、第73回日本音楽コンクール共に第3位入賞。平成27年度よんでん芸術文化奨励賞受賞。97年藝大定期・モーツァルト『皇帝ティートの慈悲』アンニオでオペラデビュー。『蝶々夫人』スズキ、『椿姫』フローラ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『ウィンザーの陽気な女房たち』ライヒ夫人、『こうもり』オルロフスキーに出演し注目を集め、02年日生劇場オペラ教室『カルメン』(日本語版)タイトル・ロール、04年6月新国小劇場『友人フリッツ』ベッペ、同年9月新国立劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ』ローラ、05年新国『ルル』では3役に出演。同6月二期会『椿姫』フローラ、10月二期会ニューウェーブオペラ『ジュリアス・シーザー』タイトル・ロールでは、技巧を駆使した旋律を見事に歌い上げ絶賛を浴びた。06年新国小劇場『セルセ』では表現力に溢れた歌唱で本領を発揮。07年『コシ・ファン・トゥッテ』(宮本亜門演出・新制作 文化庁芸術祭大賞受賞)では魅力的なドラベッラで絶賛を浴びる。さらに2007年新国立劇場『カルメン』メルセデス、2008年新国立劇場『サロメ』ヘロディアスの小姓、新国立劇場『軍人たち』(ヴィリー・デッカー演出)シャルロッテで好評を博した。2009年東京二期会『蝶々夫人』スズキ、新国立劇場『ヴォツェック』(バイエルン州立歌劇場との共同制作)マルグレートで好評を博すなど、役柄の幅を広げ、『カルメン』メルセデス、『アンドレア・シェニエ』ベルシなど、新国立劇場のオペラなどを中心に充実した演奏活躍を続けている。2010年日生劇場『カルメン』(日本語版)タイトル・ロール。2011年、東京二期会とオランダ・ネザーランド・オペラ及びスウェーデン・エーテボリ・オペラとの共同制作『サロメ』(シュテファン・ゾルテス指揮・東京都交響楽団、ペーター・コンヴィチュニー演出)ヘロディアスに出演。2012年日生劇場開場50周年・読売日本交響楽団50周年・二期会創立60周年『メデア』(アルベルト・ライマン台本・作曲 日本初演)クレオサでも好評を博し、2013年新国立劇場『リゴレット』マッダレーナでも絶賛を浴びた。2014年3月、新国立劇場『死の都』ブリギッタ、同4月『ヴォツェック』マルグレート、同6月『鹿鳴館』と、高度な音楽性と華を兼ね備えた稀有な逸材。2014年9月、東京二期会(アン・デア・ウィーン劇場との共同制作)『イドメネオ』(新制作)イダマンテに出演。新国立劇場には2015年5月『椿姫』フローラ、6月『沈黙』少年で出演。2017年7月に新国立劇場『蝶々夫人』で再びスズキ、同役を東京二期会オペラ劇場10月にも演じる。 コンサートでは、2008年3月、二期会ゴールデンコンサートに出演、チェンバロとピアノによる伴奏で、イタリア古典歌曲などを歌い聴衆を魅了、2009年9月、東京音楽コンクール入賞者リサイタルでも高い評価を得た。NHK交響楽団他、国内主要オーケストラとも多数共演を続け、ベートーヴェン「第九」やバッハ「ロ短調ミサ」「マニフィカート」、ヘンデル「メサイア」、ヴィヴァルディ「グローリア」、モーツァルト「レクイエム」「ミサ・プレヴィス」、デュルフレ「レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」等のアルトソロとして活躍。古楽をはじめドイツ・日本・フランス・英国歌曲の歌唱について研鑚を積んでおり、数多くの演奏会に出演している。ベートーヴェン「第九」、マーラー「復活」などのアルトソロやバッハ・コレギウム・ジャパンやコンヴェルスム・ムジクム等の古楽演奏団体と共演し高い評価を得た。また2013年6月、チョン・ミョンフン指揮のロッシーニ「スターバト・マーテル」でNHK交響楽団とも初共演、12月31日大晦日恒例のクラシックコンサート「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会「第九」アルトソロ、NHKニューイヤーオペラコンサート、テレビ朝日「なんでも!クラシック」等々、目下絶好調で次々と実績を積み重ねている。二期会会員

福井敬(テノール)Kei Fukui (Tenor)

日本が世界に誇るスーパー・テナー。 岩手県出身。国立音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。修了時に川崎靜子賞受賞。文化庁オペラ研修所修了。90・94年文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。第20回イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞(第1位)、第20回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回五島記念文化賞オペラ新人賞、第44回芸術選奨文部大臣賞新人賞、第25回ジロー・オペラ賞、第9回出光音楽賞、第33回エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞。 92年二期会創立40周年記念『ラ・ボエーム』ロドルフォ役の鮮烈デビュー以来、数々のオペラ作品に主演し第一線の活躍を続け、わが国を代表するトップ・テナーとなった。他者の追随を許さない輝かしい声、幅広い表現かつ情感溢れる演技で、聴衆を魅了している。   これまで、新国立劇場では開場記念『ローエングリン』タイトル・ロール、『トスカ』カヴァラドッシ、『罪と罰』(初演)ロージャ等、びわ湖ホールでは『ドン・カルロ』(イタリア語5幕版日本初演)タイトル・ロール、Bunkamura『マダム・バタフライ』ピンカートン、最高の当たり役『トゥーランドット』カラフ等、大役を次々と演じ、07年二期会『ダフネ』(日本初演)アポロ役では圧倒的な存在感を見せつけ、全国紙で最大の賛辞を得た。2007年には東京二期会『仮面舞踏会』リッカルドで絶賛を浴び、びわ湖ホール『こびと~王女様の誕生日~』、08年2月新国立劇場『黒船』に出演等、確実に実績を積み上げ、08年9月には札幌交響楽団によるブリテン「ピーター・グライムズ」に主演し絶賛を浴びた。   また、09年3月舞台芸術共同制作公演『トゥーランドット』(びわ湖ホール&神奈川県民ホール)カラフでも絶賛され、6月 新国立劇場『修禅寺物語』源左金吾頼家に出演し好評を博す等さらなる躍進を続けている。10年2月、満を持して取り組んだ東京二期会『オテロ』(ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ指揮・都響/白井 晃新演出)タイトル・ロールでは豊かな声量に加え、深い苦悩の表現で客席を魅了。10年7月『ファウストの劫罰』、11年3月には『アイーダ』ラダメス、そして再び11年『トゥーランドット』カラフの主演と常に絶賛を浴びている。 12年3月には、アメリカ・サンディエゴ歌劇場との提携公演・東京二期会共同制作にてワーグナー『タンホイザー』、そして9月には東京二期会『パルジファル』のタイトル・ロールに出演。16年9月には東京二期会『トリスタンとイゾルデ』トリスタンに主演し公演を成功へ導いた。   ベートーヴェン「第九」やマーラー、宗教曲のソリストとしてもN響をはじめ国内主要オーケストラから引く手数多の活躍を続け、ダイナミックで完成度の高い演奏は、多くの国際的指揮者たちから賞賛を得ている。CD「君を愛す」、「この道 / 福井敬、故郷を歌う。」、「悲しくなったときは」等多数。国立音楽大学教授。本年2月東京二期会『ローエングリン』にタイトルロールで出演予定。二期会会員。

甲斐栄次郎(バリトン)Eijiro KAI(Baritone)

東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラスタジオ第39期マスタークラス修了。修了時に最優秀賞及び川崎静子賞受賞。文化庁オペラ研修所第11期修了。1999年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークへ留学。平成14年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。2002年、五島記念文化財団の助成によりボローニャへ留学。イタリアにおいて第8回ザンドナイ国際コンクール第3位、第10回ティト・スキーパ国際コンクール第1位入賞。 2003年9月、ウィーン国立歌劇場にデビューし、10年間に渡り専属ソリスト歌手として42役で336回の公演に出演。『シモン・ボッカネグラ』パオロでは、プラシド・ドミンゴ、レオ・ヌッチらと共演、『ロベルト・デヴェリュー』ノッティンガム公爵、グアルティエーロ・ローリでエディータ・グルベローヴァと共演する。また2012年来日公演では〈小学生のためのオペラ『魔笛』〉でパパゲーノを務めた。その他『ドン・ジョヴァンニ』マゼット、『ランメルモールのルチア』エンリーコ、『愛の妙薬』ベルコーレ、『ラ・ファヴォリータ』アルフォンソ11世、『リゴレット』マルッロ、『道化師』シルヴィオ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『カルメン』モラレス、『トリスタンとイゾルデ』メロート、『ボリス・ゴドゥノフ』シチェルカロフ、『スペードの女王』イェレツキー、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』警察署長、『モーゼとアーロン』エフライミット、『ピーター・グライムズ』ネド・キーン等を演じてきた。 国内では、二期会50周年記念『フィガロの結婚』フィガロ、小澤征爾音楽塾特別演奏会『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、また新国立劇場において『鳴神』鳴神上人、『蝶々夫人』シャープレス、東京文化会館『古事記』イザナギ、東京芸術劇場コンサートオペラ『サムソンとデリラ』大司祭等を演じる。 東京藝術大学准教授。聖徳大学客員教授。洗足学園音楽大学客員教授。日本声楽アカデミー会員。二期会会員。

藤木大地(カウンターテナー)Daichi Fujiki(Countertenor)

宮崎県出身。2012年、日本音楽コンクール声楽部門第1位。13年5月にボローニャ歌劇場にてグルック「クレーリアの勝利」マンニオ役に抜擢されてデビュー。続けて同劇場でバッティステッリ「イタリア式離婚狂想曲」カルメロ役で出演、国際的に高い評価を得る。 2017年4月、日本人カウンターテナーとして史上初めてウィーン国立歌劇場にデビュー。 2010年に世界初演されたライマン「メデア」のヘロルド役(M.ボーダー指揮)での殿堂デビューは、「大きな発見はカウンターテナーの藤木大地だった。あの猛烈なコロラトゥーラを彼のような最上の形で表現できる歌手は多くはない」(Der Neue Merker)など、現地メディアからセンセーショナルに絶賛されるとともに、音楽の都・ウィーンの聴衆からも熱狂的に迎えられただけでなく、日本人カウンターテナーとして史上初めての快挙として、日本国内でも大きな話題となっている。 国内では、大阪フィル(大植英次氏指揮)、日本センチュリー響(沼尻竜典氏指揮)、名古屋フィル、九州交響楽団(小泉和裕氏指揮)との「カルミナ・ブラーナ」テノールソロでの共演や各地でのリサイタル、また、2018年1月に行われたNHKニューイヤーオペラコンサートに5年連続するなど、活躍はますますの充実をみせている。 2017年4月に待望のデビューCD「死んだ男の残したものは」(キングインターナショナル)がリリース。谷川俊太郎氏から「懐かしいリリシズムの新しい目覚め」と評された。 バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで活動を展開する、現在、日本で最も注目される国際的なアーティストのひとりである。 第19回松方ホール音楽賞受賞。第25回青山音楽賞青山賞受賞。 ウィーン国立音楽大学大学院(文化経営学)修了。

米良美一(カウンターテナー)Yoshikazu Mera (Countertenor)

2019 年デビュー25 周年を迎える米良美一は、「もののけ姫」の主題歌を歌って一世を風靡、その類まれな 美声と音楽性で欧米でも高く評価されている。また、テレビやラジオ、CMにも多数出演し、親しみや すい人柄と個性豊かな語り口は、世代を越えて人気を集めている。1994 年洗足学園音楽大学を首席で卒 業。1995 年第 6 回奏楽堂日本歌曲コンクール第 3 位入賞。1996 年よりオランダ政府給費留学生として アムステルダム音楽院に留学。国内外でのコンサートをはじめ講演会、文筆活動等幅広い活動を行って いる。CDはキングレコードやスウェーデンBIS、韓国のレーベルより世界各国で多数発売されてい る。2014 年には宮川彬良氏と「手紙」をリリース、2017 年にはCDデビュー20周年記念として2枚 組のコンピレーションアルバムに新録音を加えた「無言歌」がキングレコードよりリリースされた。著 書に「天使の声~生きながら生まれ変わる」(大和書房)。最近ではNHK放送 90 年記念大河ファンタジ ー「精霊の守り人」第 3 シーズンの出演がある。第 12 回日本ゴールドディスク大賞、第 21 回日本アカ デミー賞協会特別賞として主題歌賞をそれぞれ受賞。 米良美一オフィシャル・ホームページ http://yoshikazu-mera.info/

仲代達矢(俳優)Tatsuya Nakadai(Actor)

1932年、東京都目黒区生まれ
1952年、俳優座演劇研究所附属俳優養成所入所。
1975年から、俳優を育成する「無名塾」を、亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主宰。

〇主な出演作品
舞 台
 「幽霊」「ハムレット」「東海道四谷怪談」「「オセロ」「リチャード三世」  「令嬢ジュリー」「どん底」「ジュリアス・シーザー」「オイディプス王」  「ソルネス」「マンドラゴラ・毒の華」「マクベス」「プァー・マーダラー」「ルパン」「肝っ玉おっ母と子供たち」「シラノ・ド・ベルジュラック」「ウィンザーの陽気な女房たち」「愛は謎の変奏曲」「セールスマンの死」「いのちぼうにふろう物語」「ドライビング・ミス・デージー」「ドン・キホーテ」「炎の人」「ホブソンズ・チョイス」「授業」「バリモア」 「おれたちは天使じゃない」

映 画
「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」「影武者」「乱」「人間の條件」「切 腹」「黒い河」「炎上」「吾輩は猫である」「鍵」「永遠の人」「大菩薩峠」 「他人の顔」「人斬り」「華麗なる一族」「不毛地帯」「鬼龍院花子の生 涯」「熱海殺人事件」「白い犬とワルツを」「阿修羅のごとく」「春との 旅」「日本の悲劇」「ゆずり葉の頃」「NORIN TEN―稲塚権次郎物語」 「海辺のリア」

テレビ
「新平家物語」「砂の器」「欧州より愛をこめて」「飢餓海峡」「欅の家」 「忠臣蔵」「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの生涯」「清左衛門残日録」 「大地の子」「春が来た」「遠い国から来た男」「學」「果し合い」「破裂」

受賞歴
“新劇”新人賞(1955「幽霊」)、毎日映画コンクール男優主演賞 (1961「人間の條件」・1980「影武者」)、キネマ旬報主演男優 賞(1962「切腹」)、ゴールデンアロー賞(1980「影武者」「二百三高地」)、ブルーリボン賞主演男優賞(1962「切腹」・1980「影武者」)、紀伊國屋演劇賞個人賞(1974・1994「リチャード三世」)、毎日芸術賞・芸術選奨文部大臣賞(1975「令嬢ジュリー」「どん底」)、芸術祭賞優秀賞(1980「ソルネス」)、シュバリエ芸術文化勲章(1992)、紫綬褒章(1996)、モンブラン・デ・ラ・キュルチュール賞(1999)、坪内逍遙大賞(2000)、勲四等旭日小綬章(2003)、松尾芸能大賞(2004)、読売演劇大賞・選考委員特別賞(2005「ドライビング・ミス・デージー」)、文化功労者(2007)、日本映画批評家大賞ダイヤモンド大賞・日本映画復興賞(2011「春との旅」)、川喜多賞(2013)、朝日賞(2013)、 文化勲章(2015)

出演者(管弦楽団を含む)

ヴァイオリン

  • 会田莉凡
  • 荒井章乃
  • 礒絵里子
  • 宇根京子
  • 漆原朝子
  • 漆原啓子
  • 枝並千花
  • 扇谷泰朋
  • 小川響子
  • 景澤恵子
  • 川田知子
  • 北田千尋
  • 城戸かれん
  • 小寺麻由
  • 小林美樹
  • 小森谷巧
  • 佐份利恭子
  • 篠原悠那
  • 鈴木加寿美
  • 髙橋和貴
  • 坪井夏美
  • 徳永希和子
  • 直江智沙子
  • 中島麻
  • 正戸里佳
  • 松浦奈々
  • 松本蘭
  • 三浦章宏
  • 水谷晃
  • 吉江美桜

ヴィオラ

  • 安藤裕子
  • 安保惠麻
  • 大野かおる
  • 川﨑和憲
  • 川崎雅夫
  • 篠﨑友美
  • 鈴木康浩
  • 須田祥子
  • 田中茜
  • 百武由紀
  • 横溝耕一
  • 渡邉信一郎

チェロ

  • 荒庸子
  • 上村文乃
  • 上村昇
  • 黒川実咲
  • 笹沼樹
  • 富岡廉太郎
  • 藤原秀章
  • 古川展生
  • 水野由紀
  • 矢部優典
  • 山本裕康

コントラバス

  • 永島義男 ほか

フルート

  • 高木綾子 ほか

オーボエ

  • 古部賢一 ほか

クラリネット

  • 三界秀実 ほか

サクソフォン

  • 上野耕平

ファゴット

  • 吉田將 ほか

ホルン

  • 西條貴人 ほか

トランペット

  • 杉本正毅
  • 高橋敦
  • 田中敏雄
  • 中山隆崇

トロンボーン

  • 小田桐寛之
  • 髙井郁花
  • 古荘恭英
  • 村本悠里亜 ほか

テューバ

  • 荻野晋

パーカッション

  • 百瀬和紀 ほか

ハープ

  • 津野田圭

ピアノ

  • 梅村祐子
  • 坂野伊都子
  • 山中惇史

タンゴ

  • 京谷弘司(バンドネオン)
  • 淡路七穂子(ピアノ)
  • 田辺和弘(コントラバス)

宮崎県内の出演者

合唱

  • 宮崎県合唱連盟による有志

吹奏楽

  • 宮崎県吹奏楽連盟による有志

管弦楽

  • 宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ(宮崎ジュニア・オーケストラと延岡ジュニアフィルハーモニーの混成オーケストラ)